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【経絡治療からみた傷寒論③】傷寒例第三

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『週刊にしずかラボ』連載中の『経絡治療からみた傷寒論』から 『傷寒例第三』をまとめました。
『傷寒論』は急性熱病の治療書で、病の変遷が書かれています。 その理論の中核をなすのは、「三陽三陰」… もっと詳しく
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2019年7月の記事一覧

傷寒例第三 14

又土地温涼.高下不同.物性剛柔.飡居亦異. 是故黄帝興四方之問.岐伯挙四治之能.以訓後賢.開其未悟者. 臨病之工.宜須両審也. 〈ポイント〉・治療にあたって、生活環境も考慮する。

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傷寒例第三 15

凡傷於寒.則為病熱.熱雖甚.不死.若両感於寒而病者.必死. 尺寸倶浮者.太陽受病也.当一二日発.以其脈上連風府.故頭項痛.腰脊強. 尺寸倶長者.陽明受病也.当二三日発.以其脈夾鼻絡於目.故身熱目疼.鼻乾不得臥. 尺寸倶弦者.少陽受病也.当三四日発.以其脈循脇絡於耳.故胸脇痛而耳聾. 此三経皆受病.未入於府者.可汗而已. 〈ポイント〉・傷寒陽病と脈証病症

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傷寒例第三 16

尺寸倶沈細者.太陰受病也.当四五日発.以其脈布胃中絡於.故腹満而乾. 尺寸倶沈者.少陰受病也.当五六日発.以其脈貫腎絡於肺.繋舌本.故口燥舌乾而渇. 尺寸倶微緩者.厥陰受病也.当六七日発.以其脈循陰器絡於肝.故煩満而嚢縮.此三経皆受病.已入於府.可下而已. 〈ポイント〉・陰経の経病とその治療法

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傷寒例第三 17

若両感於寒者.一日太陽受之.即与少陰倶病.則頭痛口乾.煩満而渇. 二日陽明受之.即与太陰倶病.則腹満身熱.不欲食譫語. 三日少陽受之.即与厥陰倶病.則耳聾嚢縮而厥. 水漿不入.不知人者.六日死. 若三陰三陽.五蔵六腑.皆受病.則栄衛不行.蔵府不通.則死矣. 〈ポイント〉・両感の病とその病症

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傷寒例第三 18

其不両感於寒.更不伝経.不加異気者.至七日太陽病衰.頭痛少癒也.八日陽明病衰.身熱少歇也.九日少陽病衰.耳聾微聞也. 十日太陰病衰.腹減如故.則思飲食.十一日少陰病衰.渇止舌乾.已而嚔也.十二日厥陰病衰.嚢縱.少腹微下.大気皆去.病人精神爽慧也. 若過十三日以上不間.寸尺陷者.大危. 若更感異気.変為他病者.当依旧壞病証而治之. 〈ポイント〉・伝経と病の衰え

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