スカウトに伝えたい言葉のメモ【随時更新】

これは何?

書籍、ニュース、記事、YouTube等様々なところで見聞きした、スカウトに伝えたい言葉の語録たちです。主観で選んでいます。基本的には、ちかいとおきての実践に繋がる内容、良き社会を作ること、「creating a better world」というボーイスカウトのテーマに沿った言葉を選んでいます。

「一隅(いちぐう)を照らす、これ則(すなわ)ち国宝なり」

天台宗を開かれた伝教大師 最澄(でんぎょうだいし・さいちょう767~822)の言葉である。

それぞれの立場で、社会の片隅(一隅)で、努力し、目の前の現実を小さな一歩一歩でよくしていく人、これが国の宝であると言っている。スカウトたちは成長し、様々な職業につくことになりますが、1人1人が「良き社会を作る」ことを自覚し、それぞれの小さな1つの行動が束になれば、良き社会ができていくのではないか。指導者は、自分自身が一隅を照らす行動をスカウトに示す必要がある。

情報入手先:https://ichigu.net/person/

小賢(しょうけん)は山陰(さんいん)に遁(とん)し、大賢(たいけん)は市井(しせい)に遁す

山陰とは人里離れた山を表し、市井とは人が集まる集落を表す。

転じて、本当に賢い人間は、欲も、カネも、エゴも動くこの社会で学ぶと言うことを表す。ちかいとおきての実践は、日々生きていく中で、悲しいことも、辛いことも、嫌なこともある中で行われるもの。そうして人間が磨かれるものではないか?

ちかいとおきてを唱えることは簡単でも、「業ずる」ことは難しい。

情報入手先:田坂広志先生のYouTube

山の行より里の行

「小賢は山陰に遁し大賢は市井に遁す」と同じような意味。山に籠もって滝に打たれる等修行を積み重ねるよりも、人里の居る社会での修行の方が、実は難しいものであることを表している。

情報入手先:塩沼 亮潤さん(慈眼寺 住職) https://www.youtube.com/watch?v=nyv95xPvQ0Y

早く行きたければ1人で行きなさい、遠くに行きたければみんなで行きなさい

If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.

アフリカのことわざ。

パイオニアリングなどの協力しなければできないシーンを想像して欲しい。ロープが得意な1人の大人またはスカウトがサッサッと作ってしまうことはないだろうか?短時間で効率的に確実に作ることも大切かもしれませんが、仲間と共に作り上げることを通して学ぶべきことの方が大きい。社会に出て仕事をするときも同じで、「特定の仕事ができる人に任せておけば良い」という考えにならないだろうか?つまり、共に学び、一緒にやっていく姿勢が大事。

情報入手先:https://motivation-up.com/whats/fartogether.html

Life is what happens to you while you are making other plans.(人生とは、何かを計画している時に起きてしまう別の出来事)

アラスカ写真家の星野 道夫さんからの一言

キャリアは思い通りにはならない。だからといって何も計画しなくて良いわけではないが、不思議なことに何か一所懸命計画し、挑み続けていると、別の何かに導かれる偶然がおき、人生が変わっていく瞬間がある。人生とはそういうものである。

情報入手先:
https://www.asahi.com/event/hoshino20/word.html
田坂広志先生のYouTube

理想を失わない現実主義者にならないといけないんです。
理想のない現実主義者ならいくらでもいるんですよ。
理想のない現実主義者ってのは最悪ってことだからね。
宮崎 駿

ジブリ作品に有名な宮崎駿先生の言葉です。

良き社会人の育成という意味では、「理想を失わない現実主義者」を目指す必要があるのではないか。「どうせ~だから」とか「1人が~したって」とか目の前の現実を変えられない言い訳は沢山生まれる。これからの社会を生きる子供たちに対して、大人が見せる背中は「良き社会を作ろうと、コツコツコツと努力する姿を見せて現実と格闘していく大人像」ではないか?

情報入手先:失念

金を残したり,仕事を残したりするより,人を残して一生を終わるこそ上の上たるもの

後藤新平初代総長の言葉。この言葉、ビジネス界隈の名言や野村克也氏の名言として、随所で聞いたことがあったものの、まさかボーイスカウトの後藤新平初代総長からの言葉とは思わず、びっくり。
スカウティングとは、「良き社会を作れる人を残す」ということではないか。

名言集:http://meigen.pt-hamamoto.biz/index.php?1389
情報入手先:http://www.asahi-net.or.jp/~xe6k-nkjm/BS-DATA/chii-yan/chi-y15.html#001 の「盟友 中村 知の 後世にのこしたものは」の記載中より。

たとえ明日、世界が終わりになろうとも、私はリンゴの木を植える

宗教改革、プロテスタント派を興した中心人物とされるマルチン・ルターの言葉。

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