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先生の苦労をわかって欲しい

※ 当note+記事は、角川ドワンゴ学園で提供するプロジェクト学習プログラム「プロジェクトN」での生徒の成果物として掲載しています。
プロジェクトNとは:https://nnn.ed.jp/project-n/

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著:不登校に興味がある人。

「魅力を感じないのか、ブラックだと思われているのか...。教員が大変ということが世間に広まるの は嬉しいんだけど」
これは、実際に先生が話したものだ。
皆さんは教員試験応募数減少についてどこまで知っているだろうか。

「魅力を感じないのか、ブラックだと思われているのか...。教員が大変ということが世間に広まるの は嬉しいんだけど」
これは、実際に先生が話したものだ。皆さんは教員試験応募数減少について知っているだろうか。

上は実際のグラフ。これだけでも深刻な問題だ。だが、政府の数字と実際の現場では、「あまりにも」数が違いすぎている。それはなぜか。政府が発表している数字は実際に職についた人数である。そのため、教育委員会が元々提示した数ではないからだ。そして、問題が起きている。既に教育委員会から提示された数より1人少ない学校もある。たった一人の空きでも、その業務を他の先生に少しずつ分業していく。そのため、生徒とのコミュニケーションはさらに難しくなる。あまりにも余裕・時間がない。さらに仕事は、思わぬところで増える。これは一つの例だ。
(例)
学校外の公園で生徒が遊んでいる。

近所の人がうるさいと、学校に苦情が来る。

学校で注意しなければならない。

他にも、会社であればそれぞれの部署が担当するもの。(会計、印刷、掃除など)それらを一人で対応しなければならない。
さらにまだ課題はある。労働基準法にある労働時間についてだ。
学校は8:15~4:30が一般的である。そして休憩が45分必要だ。だが先生の休憩は、給食によって消える。また皆さんは、自分たちの下校時刻とともに先生が帰るところを見たことがあるだろうか。そう、残業だ。これまでの慣習により、「早く帰る先生はダメな先生」と徹夜した先生が得意気に話すところを見たことがある先生もいる。その先生は、「残業はしないといけない。ただ残業代は出ない。」どれだけ残業しようが、給料にはならない。つまり、時間≠給料なのである。ただ先生はこうも言う。「残業代を出すだけでは、人は帰らない。」もっと根本的なところに目をむける。
先生になるための過程をご存知だろうか。
まず教員免許を取るためには、教育学部に行かなければならない。そして、教育実習を受ける。教育実習は、教員免許を取るために欠かせないものである。そもそもこの時点で、最初から教員になる自分を想像した人しか教員を目指すこともできない。「社会人になってから再度受験もできる。だが、あまりにも労力を費やすため二の足を踏む人は多いだろう。」先生もこう話していた。まず、教員を目指す道が少ないことは、大きな課題だ。そして教育学部と、募集人数。これは、ともに減少傾向にある。たった一つの道が、閉ざされ始めている現実なのだ。また、転職やキャリアアップに使えないところも問題である。最近は転職が一般的になりつつある。そこで想像してほしい。

『先生で、5年間頑張った。その経験をどこかで使えるか?』

昔は終身雇用で安定した職が選ばれたため、先生は人気であった。しかし、今では「安定した職」が変わってきていると感じる。金銭的な面だけではなく、精神面でも気を遣う人が増加した。これも逆風となっている。そして先生になってからも問題がある。また新たに法律を学ぶのだ。それがこの学校教育法だ。教育学部で一部は習う。ただ、先生になってから学ぶ量が多すぎるのだ。さらに、教育指導要領もある。これでは、新人の先生が心の病になってしまうことは仕方ないのかもしれない。さらにボランティア(半強制)として、担当している教科の集まりにも参加しなければならない。そして、土日は部活。先生のやることを想像すると、どれだけ過酷か安易に想像できるはずだ。正直、憧れは持たないだろう。「自分が楽しくやるようにすれば、先生がいい印象になると思う。」インタビューした現場の先生4人が全員答えた対策である。ただこれだけの業務をこなしながら楽しく、生徒と談笑しながら先生ができるのだろうか。「先生、そして学校に求められているものが多すぎる。」先生はこう言う。また、「学校は全員が通るところ。学校に任せれば、確実に学ばせることができる。」学校は時代の影響を受けやすい。戦争の時は、兵士養成所にされた。今では、多様性を尊重することを学ばせるため、学校が利用されている。その1回の薬物乱用防止教室のために、どれだけ打ち合わせをし、話し合い、労力と時間を割くのか。先生の業務が、さらに増えていく。
対策は皆さん同じようなことを言った。
まずは、時間=お金にすること。具体的には残業代をつけることだ。「残業時間を合わせると、時給は400円くらいかな」と言った先生もいた。そして、教員を目指す道をもっと増やすことだ。他の職業から転職できるような仕組みが必要である。そして、教員免許を大学4年間ならいつでも受けることができるようにすることだ。今は、1回しか受ける事ができず、受からなければそれで終わりである。あまりにもリスクが高い。しかし、いつでも受ける事ができればチャンスが増え、教壇にいる自分のイメージもついていく。また学校では、SNSを使ったPRも考えている。ぜひクリエイティブな人にも、先生になってほしいそうだ。最後に、教員の皆さんから伝えたい言葉を。

『嫌なことを羅列したけど、今まで続けているのは楽しいから。先生は 他の仕事でできない事がたくさん詰まっているので、とてもやりがい のある仕事です!』


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