感謝(謝意)の表現➡拝謝・多謝・深謝
「拝謝・多謝・深謝」⇔ 感謝(謝意)の表現
日本の風習お盆・彼岸は先祖や今の自分を
支え生かして下さる数えきれない多くの御霊に
感謝(謝意)の表現=拝謝・深謝・多謝する期間。
2011年の東日本大震災後は毎日のように、
大震災に被災された様々な年代の方々や職業の方の
インタビューやコメントをテレビ各局やインターネット、
SNS上を通して無数に見聞き実感しました。
そのような被災者の方々の話す言葉の中で、
私の心に最も響き、残る言葉があります。
それは、共に感謝(深謝)を表し、伝えている
「有難いです」と
「お陰様で、有難う御座います」
この二つの言葉です。
被災され本当に辛い気持ちの人々が心の底から
自然に感謝を感じているからこそとても重み
のある言葉で表現してると感じ取りました。
感謝の言葉として「すみません」が
使われることが多々あるのですが、
被災された方々の言葉から
殆ど使われていないように感じられます。
当然のことかも知れませんが人は
心の底から本当に感謝(深謝)を表し伝える時は、
「有難い・お蔭様」、「ありがとう御座います」
と自然と口に出して言うんだなぁとつくづく感じた
と同時にこの言葉の重さと大切さを思い知らされました。
顧みるに日常生活やおもてなしや接客・接遇サービスで
耳にする「ありがとう御座います」のこの言葉に、
こんな重さがあっただろうかとも考えさせられました。
先年の震災で心を込めて言うべき感謝を表す
言葉使いの大切さを、改めて再認識させられました。
皆さんは、このことについて
どの様に感じ、受け止められていますか?
国語辞書:大辞泉【感謝】には
[ありがたいと思う気持ちを表すこと。
またその気持ち。]とあります。
🙏拝謝の言葉とその心を知る
先年の震災後毎日のようにテレビや新聞などで
報道されている被災された方々のコメントや
メッセージの中に、強く心に響き、気付きや
学べ教えられ、知らされることが数多くあります。
その中で、南三陸町の防災担当の若い女性で
アナウンスを自らの生命の危険を省みず
一生懸命に大津波が襲ってくること、
襲って来る大津波からの高台への避難を
町の方々に知らせていた町役場の女性、
未だに行方の判らない方への多くの町民から
次のようなコメントがありました。
「ありがとう、何人もの人があのアナウンスで助かった。」
と涙ながらに有難く拝むように話していたのが
凄く印象的でその感謝の言葉=拝謝にズッシリ
とした重みを感じ取り感動しました。
この言葉は正しく「拝謝」≒拝むような
有り難いことの心が現れている言葉です。
そして、
そのアナウンス嬢の同じ町で生活する人への
取組み姿勢、思い遣り、自己犠牲の精神、
責任感、使命感、役割の自覚と認識と
言ったものがヒシヒシと伝わってきました。
一方では、総ての被災地の方々の「有難い」の
この言葉には、感謝を超えた拝み祈る「拝謝」
「深謝」(深く感謝の意)の心が現れています。
災害は、被災した人だけにしか解らない
様々な心身の痛みや苦難があります。
被災していない私達は、被災地の現況や
被災された方々からの様々な学びや教訓を、
いつまでも風化させることなく、
日々の暮らしや仕事上に生かして行くことが
「今の私達が出来ること」
「これから私たちがすべきこと」
であると思います。
被災11年を過ぎた今、
これからの復興のためにも、
私達はこの二つの言葉とその心を
風化したり、決して忘れてはならない
と改めて受止め、強く心に刻みます。
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