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ひと言、ひと声に人間力が現れる

「ひと言・ひと声」は人の発する言葉と人の声!

ひと言(一言)ひと声(一声)の挨拶

挨拶時のひと言・ひと声は
人の発する言葉と声」と意識する。

その原義は、
相手を認めることの第一歩として、
一人の人間、社会人、親としても
当たり前」に弁えることが大切です。

📚【挨拶の原義】

1. 挨拶の原義は、
[押す、押し返す、迫る、
 開く、知る(察知する)]の意
2. 新しい人間関係の原点
3. 人としての礼節として
4. 社会人の義務として
5. 感謝の心を現すため
6. 人間関係を円滑にするため
7. 自己表現の方法の一つとして
8. 思いやる心を現すため
9. 尊敬の意を表すため
10. 余計や気遣いをさせないため
11. 謙虚な心を示すため
12. 心の窓を開けるため

📖一挨一拶(いちあいいっさつ)

一挨一拶


禅では、挨拶を「一挨一拶」と言い、
一方が問答を投げ掛けて攻め込み、
すかさず相手も切り返すことで
互いの悟り、境地、力量の深浅を
量る丁々発止のやり取りの様子を示す

挨拶は、温かい血の通う人の声で!

人間』には、
体温があり心には温もりがあります。

そして、その『人』の心の温もりは、
言葉や態度で伝えることが出来ます。

『人』の文字は、言うまでもなく支え、
支えられていることを表しています。

また、
言葉の文字は「心✙口」の權弁と様々な
言の葉の「葉」で組立てられています。

と言うことは、
言葉には話す人の「心」(言霊)があること
を表しています。

社会生活で、
人と人との結び付きや繋がりは
自らの「心」を言葉に換え夫々の個性の
ある声で表し其の場其の時に合わせた
態度仕草で話す相手に伝えます。

同時に、
心掛けることは相手を思い遣る心、
謙虚さ、リスペクト心、感謝の心で、
自らの気持ち、感情をコントロールし、
T.P.Oを弁え、言葉に合った表情、
口調(声の表情) と仕草で伝えることです。

その中でも口調と言われる声の表情
特に意識しなければなりません。

挨拶言葉、お迎え言葉、感謝の言葉
と言われる言葉を使う際の明確な滑舌、
声の強弱、イントネーション、語間、
スピードを意識しない言葉は発する
温もりの有る人の声でなく唯の音です。

また、リアルな対面は顔や声の表情で、
電話は声の表情の良し悪しで、相手は
貴方に抱く感情や捉え方、印象が変ります。

そしてそれは相手にダイレクトに伝わり、
信頼、信用、誠実さの有無も表現します。

心の伝達の出来る人は、
相手の言葉使いに気遣いを感じ取ると、
些細なことでも、敏感に感じ取り
謙虚さを表す謙譲語
「恐れ入ります」「有難う御座います」
と、その人の心を言葉で表し伝えます。

対面や電話での会話に於いて言語力、
伝達力、察知力、感受性や対人能力の
高い人は、
「こんな些細なことも、
キチンと判ってしてくれる人だ」と感じ、
相手に心に温もりを与えられます。

逆に低い人は
「こんな場面でも、
気持ちを何も言葉で伝えて来ないのか」
と失望され呆れられてしまいます。

最近はコンビニ・スーパーでも、
仕事を終え来店されたお客様に笑顔と
アイコンタクトで
「お疲れ様でした。」
「お気をつけてお帰り下さい。」
の挨拶言葉
「恐れ入ります。」「失礼します。」
「お持ちします。」「お待ち下さい。」
と言う、今迄耳にしなかった
「おもてなしの言葉(会話)」が聞かれ、
時に優しい笑顔での黙礼があったりし、
「また此処に来て買い物をしよう」と言う
気持ちをさせてくれます。

日常生活の「有難うございます」

医療施設の「お大事に」

飲食業、販売業や医療の現場で慣れ
親しんでいる言葉に、
「有難うございます(ました)」医療施設では
お大事に」のひと(一)言ひと(一)声があります。

この二つの言葉は、
あまりにも皆が馴染んでいる簡単な言葉なので
意外と疎かにされ言葉の語彙など意識せず、
無意識の内に何気なく使いがちな言葉です。

ところが、この二つの言葉は、
夫々に重く、大切な意味があるのです。

ありがとうございます」の言葉は
「有難う」と「御座います」
の二つの語句で組立てられています。

「ありがとう」は、
即ち伝える相手に対する感謝、嬉しさ、
有難さ(=有り得がたい)の心の表現であり、
「御座います」は敬意を示す尊敬語です。

お大事に」は、
病んでいる患者さんへの慈しむ心、
思い遣りの心である気遣いと心配り
を伝えるために用いられる言葉です。

接客や接遇でおもてなしをする側も『人』
当然ながらそれを受ける相手も『人』です。

感謝を表し伝える
ありがとう御座います(ました)」の言葉、
患者さんへの思い遣りの言葉「お大事に」
は『人』の温もりと心の感じる「人の言葉」
「ひとの声」と意識し触合う人に伝えましょう。

先ず、
ありがとう御座います」と「お大事に
の二つの言葉を『人の心の声』ではなく、
ガイドブックやマニュアルにあるから、
言わなければいけないから、言いなさい
と指示されているからの理由で無表情や
無関心の口調で一つの音として発声し、
触合う『人』に伝えていませんか❓

ひと言」は『人の言葉』であり、
ひと声」は『人の発する声』であって、
一つの声(音)ではありません。

この声は、
人間以外の生物でも発せられますが、
その生物には心がありませんが、
『人』には温もりと心があります

因って一声(音)で、
』の心を表し伝えることは出来ません。

この「ひと言」「ひと声」の重さ、
大切さを常に自覚すると共に「人言」
「人声」は、【人言力】と【人現力
を表し、伝達するために使うものである
と強く認識することをお勧めします。

皆さんは、
この「人の言葉」と「人の声」を意識して、
日々触合う『人』に心から伝えていますか❓

先ず、今の自らの声の表情(=口調)
を振返り、見直しましょう。


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