KKRの"Outlook for 2024"を読む 2024/01/28

KKRの「Glass Half Full」と題した「Outlook for 2024」がTwitterで話題になっていたので、少し読んでみた。

https://www.kkr.com/content/dam/kkr/insights/pdf/outlook-for-2024-glass-half-full.pdf

ちなみに、KKRの正式名称は、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(英: Kohlberg Kravis Roberts & Co. L.P. / KKR & Co. Inc.)で、アメリカのファンドである。


Asset Allocation and Key Themesとして、以下の6つが取り上げられていた。二つ目のSecurityも気になるが、人材業界の視点では、四つ目のLabor Productivity/ Workforce Developmentが気になった。

  1. Industrial Automation

  2. Security of Everything

  3. Intra-Asia Connectivity

  4. Labor Productivity/ Workforce Development

  5. Artificial Intelligence

  6. Decarbonization

Labor Productivity/ Workforce Development
労働生産性/労働力開発

企業は自動化と生産性向上に焦点を当てる必要があります。労働力の不足( labor scarcity)が歴史的に見て機会となった時期では、より大きな自動化が可能となっています。
当社のKKRチームは、特に生産性に影響を与える可能性がある技術の進歩に焦点を当てています。具体的には、パンデミック前から既に進行中だった自動化やデジタル化を含む多くの重要な技術トレンドが、今ではさらに加速しています。また、労働者の再教育(worker retraining)のトレンドにも非常に前向きです。学生や従業員のスキルを向上させ、企業の労働需要により適したものにするためにデータと教育技術を使用すること(Using data and educational techniques)が、私たちの考えるメガテーマとなるでしょう。歴史を参考にすると、生産性の最近の向上は2014年ごろに始まった資本投資の復活と密接に関連していると考えています。現在までに、最も先進的な取り組みは、アメリカでは総雇用の10%未満を占める製造業に重点的に集中していますが、ほぼ90%のロボット設置が行われています。しかし、サービス業のジュニア職を埋めるのが難しくなる中で、プレイブックは変わりつつあります(the playbook is starting to shift)。すでにヒースローで床を掃除するロボットや、日本で皿を片付けるロボットが見られ、このトレンドが小売り、レジャー・ホスピタリティ、医療などの分野で自動化が加速すると考えています。疑いの余地はなく、自動化と生産性(automation and productivity)は私たちの見解では新興のメガテーマであり、パンデミック以来、時折、取引チームのPE活動の約20-25%を占めています。

automationと言っているが、実際は、無人化が進むはずだ。無人化と言っても、接客する人が少なくなり、無人化に必要な人員が増えるはずだ。決して、世の中の仕事が全くなくなるわけではない。ジョブである椅子の種類が変わっていくだけだ。

以上


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