見出し画像

Drop shots:クラウンを撮る、それも可能な限り美しく、だ!

水滴を撮ることに取り憑かれてしまった私はさらに何を撮影できるかを日夜考え続けていた。

とにかくポッチャーンの瞬間を撮る…これがハードル高っ!

ポタポタ、ポッチャーンと落ちる水滴、これを撮ろうと思った人いませんか?1眼レフを買ったことがある人なら1度は撮ってみようって思ったことありますよね。思っても実際に行動に移した人はグッと減ると思いますけど。では次に、撮ったことある人にお尋ねします。いきなり壁にぶつかりませんでしたか?ハイ、間違いなくぶつかりましたね。ぶつかった壁が想像を絶する難敵で、こりゃ無理っすって諦めた人が大半だと思います。そのぶつかった壁とは一体何か?それはピント位置とタイミング。この双壁はとてつもなく高く強くそびえ立ち、乗り越えることもぶち壊すことも不可能。特にカメラ初心者であればあるほど知恵も知識も浅く、ついでに機材も貧弱でしょうから当然と言えば当然なんですが。とにかくこの段階で水滴撮影から遠ざかってしまって、ついでにカメラからも遠ざかってしまって、押し入れの肥やしになってしまったなんて悲しいお話もあるとかないとか。

クラウンを撮った…とりあえず

まあ、普通の人は諦める水滴撮影ですが、撮れないことがどうにもこうにも悔しくて悔しくてツライよー♫(女々しくてbyゴールデンボンバー)しつこく毎晩ポッチャーン・カシャ、ポッチャーン・カシャを続けてました。そんな時に撮れたのがこれ。

画像1

なんとか撮れた、まあまあ…かな。と自己満足しましたが、サイトやSNSで見るクラウンはもっとちゃんとしてる!何かが違う、何かが足りない。これは「取り敢えず事象を撮れた」に過ぎないのだ。撮ったのではなく撮れただけなんだ。うーん、そうかここがスタートラインなのか。道程は長く険しそうだ。

もっと綺麗にもっとかっこよく

冷静に分析してみる。

・ピントが×

・なんていうか…生活感丸出しの一般人みたい(言わんとしてること通じますか)で×

・なにかプラスαを付けたい

・背景の光はまあまあじゃないかな

これらの課題を1つずつ解決することに睡眠時間削って対処することに。ほぼ完徹状態で会社に向かうこともしょっちゅうでしたが、楽しい作業だったのでまったく苦になりませんでした。(学生時代にこれくらい勉強に没頭してれば東大も夢じゃなかった…言いすぎました。6大学くらいw)

努力が報われるとは限らない、でも、努力は必ず報われると信じたいby 高橋みなみ(元AKB48総監督)

多少アレンジしてますがね。とにかく、あの頃の私はたかみな総監督並に頑張ってました。だって使いすぎてカメラ1台/ストロボ2台を壊してしまいましたから(痛い出費でした) では努力の結果をお見せしましょう。

画像2

どうですか、これ。生活感丸出しの素人さんからシュッとしたモデルさんみたく垢抜けたでしょ!クラウンを「取り敢えず撮れた」から「アートレベル」に昇華させられたと思いました。やればできるじゃん! ♪私の人生暗かった〜(by 藤圭子)挫折しかない経験を抱えたまま大人になった人間が初めて何かを成し遂げたような、そんな清々しい気分(ちょっと大げさですなw)

最終進化系

その後、クラウン撮影は進化し、こんな神秘的な1枚も撮れました。

画像3

自分的にはとてつもない時間と機材を費やして撮れた1枚。多くの人に見てもらいたくて、何か感想も聞きたくてSNSにアップする。でもSNSにおける写真の寿命ってわずか数時間しかなくて、アッという間にストリームの彼方へ消え去っていく。ほとんどコメントもなく、せいぜい「+」や「いいね」をポチッとされるのみ。だからね、少数の人でもいいから撮影にかけた情熱や苦労を知ってもらいたくて長々と文章化しました。「またこんなの撮ってるんだ、好きだねー」と思われてるだろうけど「もしかしたら結構頑張ったのかも」ってちょっとでも気付いてもらえたら撮影者として望外の喜びです。

この後、水滴撮影は新たな道を模索し別な展開をしていくのですが、それはまた後ほど。


駄文をお読みいただき、誠にありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?