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Bybitについてちょっとだけ調べてみた

※この記事は2019/04/27に書かれたものです。
 2020年5月6日に『Bybitについて本気出して調べてみた』という記事を書きました。
 こちらをご覧ください。

以下古い記事です。

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BBBです。

眠れないので暇つぶしに自分用にまとめたメモを編集して公開します。
巷で噂の仮想通貨デリバティブ取引所「Bybit」について2週間ほど前に個人的に調べてみてわかった事実情報とそれに対する私の感想です。
公式HPを見てすぐに得られる情報をわざわざまとめても何も面白くないので「手数料は?」みたいな陳腐な情報は書いていません。
すぐにわかる基本情報が知りたい人は公式HPをチェックしてください。
以下目次です。

①Bybitは本当に存在する取引所なの?

まずはこれです。
何を言っているんだと思われるかもしれませんが、最初はこれを確認しましょう。もしかしたら取引所を騙った詐欺サイトで、送金したら最後二度と出金できなくなるところかもしれません。
今はほとんど聞きませんがICOや新規取引所開設の詐欺でそういったことがよくありました。

私は何もBybitが怪しいと疑っているわけではありません。
どのような取引所だろうがまずは等しく批判的に接します。
取引所なんて基本的に得体のしれないものですからね。

有名な〇〇さんが言っているから大丈夫?
まったく信用できません。もしかしたらその人は詐欺の片棒を担いでいるかもしれませんし、そうでなかったとしてもその人も含めて騙されているかもしれません。
自分で納得のいくまで調べましょう。
今回は以下のポイントに絞ってちょっと調べました。

・運営会社の情報を調べる
・コアチームの情報を調べる
・問い合わせ対応の状況をチェックする
・実際に小額で使ってみる

これは取引所に限らず何らかのプロジェクトに関する下調べでは共通して調べたほうがいい項目だと思っています。

結論だけ書くと、今回私が調べた結果では、存在が確認できる取引所であり入出金等問題なくできると判断して良さそうでした。

②運営会社は?

運営会社は「Bybit Fintech Limited」
シンガポールの企業です。
登記先住所はBVIに存在。BVIはタックスヘイブンで知られるヴァージン諸島にあります。
本社オフィスはシンガポールであり、その他に香港と台湾にもオフィスを構えています。
これがオフィス内の写真です。

画像1

従業員数は現在約50名。
複数のVCから資金調達をしているようです。資金調達額は不明。

取引所の稼働は2018年3月~。
公式発表で1年以上の稼働実績があるのはGoodですね。
本格的に名前が知れ始めたのはここ最近になってからのようです。いつの時点からかはわかりませんが、BitMEXを非常に意識しており取引所の設計についても随所にBitMEXを感じます。

③コアチームは?

CEOはBen (Yuchen) Zhou 

画像2


XM(海外FXの会社)に7年勤めた後でBybitを立ち上げた創業社長です。
XMでの最後の役職は中国の統括マネージャーのようです。
またXMは呑み行為を行う業者であることは覚えておきましょう。

中国の大連市出身の31歳です。
ニュージーランドのカンタベリー大学、日本の早稲田大学、アメリカのアーラム大学の3校を卒業しています。
早稲田には3年いたようです。また日本在住時にはJETプログラムという語学指導等を行う外国青年招致事業に参加しています。
この経歴を見るに日本語も普通にできそうですね。
トリリンガルでしょうか?
最終学歴はアーラム大学経済学部。
若いエリートですね。

その他のコアチームについてはLinkedInのページを参考にしてください。

④問い合わせ対応状況は?

私が登録したときにはチャット対応も行っていたのですが、今はチャットのフォームがなくなってしまっていました。
メール対応では日本語でも回答しています。メールでの回答は基本的に24時間以内に行っています。

当時のチャット対応については非常にスムーズでした。
一方日本語でのメール対応については、担当者名は佐々木さんだったものの日本語が母国語ではない雰囲気だったので、日本人スタッフではなく日本語ができる現地スタッフに対応してもらっているのではないかと思います。

問い合わせは取引画面右下から行えます。何か質問があるときは日本語ではなく英語で投げたほうがスムーズな返答が期待できそうです。
Google翻訳頼りでも問題はありません。

できればチャット対応があったほうがいいなとは思います。

画像3

⑤知っておくべき特徴は?

抑えておいたほうがいいと思う特徴についてです。

・出金作業は1日3回行われる。

Bybitでは0100, 0900,1700 日本時間の1日3回出金処理を行います。
出金リクエストの締切時刻は予定された出金処理時間の30分前になります。たとえば、0730までに提出されたすべてのリクエストは0800に処理されます。730以降に提出された出金リクエストは1600に処理されます。 検証後1-2時間でお持ちのウォレットに反映されます。

・BTCとETHだけでなく、XRP、EOSにも無期限契約が存在する。

画像4

・二重価格メカニズムを採用。清算価格はマーク価格が基準。coinbase、Kraken、Bitstampの3つを参照している。

マーク価格の価格は参照取引所の価格を均等に参照したものです。
(問い合わせで確認)

・保険基金が存在。仕組みはBitMEXと同じもの。

詳細はここで確認できます。

・BTCの1日あたりの最大出金限度額は1アカウントにつき10 BTCまで。またBybit取引所全体で100 BTCまで。

これは特に無視できない極めて重要なポイントです。
Bybitを使用している人が1日のうちに合計で100BTCすでに出金していた場合は出金が翌日以降に持ち越されます。
1BTC出金したいという人が100人いたらその時点で出金限度額に引っかかってしまいます。
かなりキツイ水準ですね。

画像5

Bybitに10BTC以上入れるときは注意が必要ですし、そうでなくてもこれは認識しておく必要があります。
何かしらの理由でBybitから資金を移したいという需要が重なった場合、渋滞が発生してなかなか出金できない事態になる可能性があります。

この件について問い合わせを行ったところ、1日の出金限度額はシンガポール時間のPM3:00(GMT+8)にリセットされる仕組みになっているとのことです。
またこれまでのところ100BTCの制限に引っかかったケースはなく、引っかかることが増えてくれば必要に応じて調整する予定とのこと。

今まで引っかかったケースはない?
BitMEXに次ぐ流動性があるデリバティブ取引所なのに?
24時間でたった100BTCぽっち(日本円で約6,000万円)ですよ?
そんなことあります?

本Noteでは事実情報のみを記載するに留めるので、私の推測は書きません。
書きませんが、この情報から得られるものは大きく、何を真実とするかによって取引所の性質をパターン分けして予測できると思います。
目に見える流動性を信じるのは危険だぞ、とだけ書いておきます。

ここで大事なことはこの情報を元に「怪しそうだ!危険だ!」と判断して逃げることではなく、その情報を前提に取引所の本当の姿を想像してトレードを行うことです。
再三になりますが、仮想通貨デリバティブ取引所が怪しくないはずがないんです。
取引所の特徴を把握することは仮想通貨トレードにおいて非常に重要です。

・取引履歴等の履歴データが100件もしくは7日間分までしか閲覧できない

これも要注意ポイントです。
忘れずに定期的に抜き出して自分で保管したほうが良さそうです。

⑥アフィリンクを踏むことのメリットデメリットは?

メリットもデメリットもありません。

BitMEXではアフィリンクを踏むことでTaker手数料が安くなるメリットと、Maker手数料が高くなるデメリットがあります。
Bybitの場合はメリットもデメリットもないのでわかりやすいですね。
アフィを踏みたくない人は直接検索して登録しましょう。
別に踏んでもいいよという人は下のほうにリンクを載せたのでそこから登録してください笑

(余談ですがBitMEXのアフィのデメリットについて語られないのはよろしくないですよね。宣伝しているアフィリエイターが知らないのであればただの無知な人、知っていて言わないのであれば誠実でない人だなと思います)

⑦まとめ

・Bybitという取引所は存在する。
・CEOはXM出身のエリート。
・問い合わせは英語で行ったほうがスムーズ。
・出金限度額が厳しい。いざと言うときの出金リスクは把握するべし。
・取引履歴等の履歴データが100件or7日間分までしか閲覧できない。
・アフィリンク経由で登録することによるメリットデメリットはない。

以上です。

打倒BitMEXを掲げている取引所の1つであり頑張っているとは思うので、入会お祝い金の制度があるうちに登録するだけしておくのは悪くないと思います。
2019年4月27日現在、登録で$10、入金で$50のお祝い金がもらえます。

取引所の癖についてはここでは語りません。
需要があるようであれば書くかもしれませんが、こういうのは自分で実際に試してみるのが一番です。
ぜひ試してみてください。

BBBでした。

読んでいただいてありがとうございます!