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プログラミング習得の最短距離


学校の授業でも 今年からスタートした「プログラミング


無理やり授業で全員に教えて、その中の何パーセントが実際に習得 出来るのだろうか?
おそらく99.9%は無理で、かなりの割合の人がプログラミングを嫌いになってしまう事でしょう。
それでも日本の人口は 1億人を超えている訳で… その 0.1%でも 100万人を超える人がプログラミングできるようになる計算になる。

今、とあるカルチャースクールで プログラミングの講師をしているのだが、来ている生徒さんのその多くは、プログラミングのセンスが無い。
悲しいかな皆無に近い。 解決しなければいけない問題があっても自分で調べようとしない。 習ったことを「覚える」ことをしない。 ちょっと難しくなると理解ができない。
ま~、独学でマスター出来るような人であれば、お金を払ってまで習いには来ないか??
マスターしたいという意欲と、それに費やす資金と時間はあるのだが、いかんせん才能が付いて来ていない。
パソコン教室の講師をしていても思うのだが、一昔前であればパソコンに関わる事すらあり得なかった人達(年配者や子供)が、”猫も杓子も”誰でもがパソコンを扱いインターネットを使う時代になったのだと、つくづく思い知らされる。
何しろマウスもまともに使えず、キーボードの上手く叩けないような おじいちゃんまでが習いに来るのだから。

この note では、ある程度(どれか1つの言語でも)マスターしている人を対象に絞って、話を展開して行きたい。
まったくプログラミングに向かない人、分からない問題をGoogleで検索できない人や 論理的な思考が全くできない人は退席して頂きたい。
あくまで プログラミング習得の「近道」を示すエッセイであって、手取り足とり 懇切丁寧には説明しない。

プログラミングを自分で 独学でマスターしようとすると、大抵の人は「入門書」というものを買ってくることだろう。

 言語の生い立ち・歴史、そして開発環境のインストールから、変数の説明やら、へたをすれば「プログラムとは何か?」なんて所から説明が始まる。
おそらく ページの半分は、プログラミングの本当に初めての人以外は、不要な文面が永遠と続く。 そして、1つでも他の言語かじった事のある人には、うんざりするような、if文の説明、ループの使い方やら役にも立たない例文が出て来ることになる。

 中学1年生で初めて英語を習った昔の例文
  This is a pen.   I am a boy.
に匹敵するような、実社会では絶対に使う事が無いであろう サンプル・プログラムを その次のステップで永遠と見せられる事になる。

     実にくだらない。   入門書なんて いらない!

こんな書籍群を何冊読んでも、実際にプログラムが作れるようになる人なんて どれ程のパーセンテージで存在するのだろうか?
 それでも説明書が無いよりはマシなのだ・・・

著者が本当に現場でバリバリにプログラミングの仕事をしている人で、かつ 文章で説明するのが上手い場合、非常に分かりやすくて参考になる書籍が たまに存在する。 多くの人が同じ所でつまずき、同じ疑問を持つ事が 往々にしてある訳で、そこを明確に指摘、説明してもらえると 言語の習得は、際立って速くなる。

 題材となるサンプル・プログラムもそうだ。
自分の名前の文字列を入力させられ、それを表示するだけとか、二度と遊びたいと思わないゲームをサンプルで作らされても、うんざりするだけで これを習わされる小学生や中学生が気の毒になってくる。
 本当は、現場で実際にお金をもらって作った本格的なプログラムをサンプルとして開示出来れば 一番良いのだが・・・ 大抵の場合はそれができない。

 サイズも小さくて これならサンプルプログラムとしては最適だな~と思っても、その画面のショットをブログに公開することすら契約違反になってしまってできないのだ。(この会社でこんなプログラムを作っています… というだけでもNGなのだから)

そして、そういった依頼を受けて開発したブログラムは、また 読者の興味を引くか?といわれれば それも難しい。 他の会社には有益でも、プログラミングを習っている生徒には 何をやっているのか チンプン カンプンだろうから。
 本当に 良いサンプル、使えるサンプル・プログラムは 無いものだろうか?

そして、プログラミングの解説書の 一番大きな欠点は、
 ・こうすれば こんな事が出来ます
ばかりの羅列で、
 ・こんなミスをしてしまいました。
 ・こんなエラーが出て ハマりました。
といった失敗談が少なすぎる点だ!

 本来なら、もっと開発環境を整える所から(こうすればPCがもっと素早く起動するとか、エディタがこうすれば使い易くなるとか)、解説していくべきなのだろう。

 プログラミング習得の最短距離は、実際に苦労して仕事でプログラムを組む事! お金になる(締め切りや 制限のある)仕事を無理してでも取って来て、地獄を味わってでも完成させること! なのだと思う。

 現存するプログラミング解説本に対する不満を永遠と書いてきたが、それでも書籍は時として、非常に役に立つ。 困った時の解決方法を授けてくれたり、時間を無駄にしないヒントを発見できたりする。

 そういった「良書」が少なくなった昨今であれば、自分でその理想を書いてしまえば良いのだ。 良い文章が書けなくても、その目標で努力をすれば良い。
そう思っている。

このブログ(note)が、C#等の言語 を素早くマスターしたい人の、少しでも参考になれば…と願っている。

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