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見積もり125人月、終わってみたら250人月

今だから笑ってできる話ですが、まだ私がペーペーのプログラマだった時の話です

当時の主査のひと、見積もりが甘く、やるプロジェクトどれも工数オーバーでデスマーチになることで有名
本人、銀行員なのですがプログラム大好きな人

某H社のパッケージ導入の案件だったのですがバッチシステムとして構築されたものにやっつけ仕事のオンラインインタフェースを付けてパッケージ化したという恐ろしい代物
なんて言っても、インタフェース動かないんだもの(笑)

そんな案件に放り込まれた私は、入社2年半
仕事が終わるのは、午前0時を回る頃
0時前に帰る日は、今日は早帰り日だねなんて話をしていたものです
もう、帰ったら寝て
起きたら会社に行くという生活
一緒に仕事をしたメンバの中には、朝起きて会社に来たら誰も居ない
起きたら会社へという条件反射で出勤したものの休みの日だったので
建物内を一回りして帰ったなんて話もありました
昔は、労基法なんて今のように煩くなかったのでできた話ですね

案の定、プロジェクトは稼働した後もバグが出まくり安定稼働までに随分時間のかかったシステムとなりました
そして案件終了後、工数の見直しをしたら予定工数125人月に対して投下工数は250人月!
そりゃデスマーチになるわ、バグは出まくるわになるわなと納得したものです

125人月の見積もりをやってくれた主査の人は、その後も過小見積もりと、デスマーチを続けていたのでプロジェクトに投入される人はお気の毒なことでした

今、プロジェクトの監査を行う立場になって思うことは監査人として何ができるかということ
過小見積もりの発生要因は、
・見積もり時点で要件が整理されていない
・見積もり担当者のスキル不足
・外部要因(制度対応や、本部やマネジメント層からの強い要請)
・内部要因(業務に係る有識者の不足、プロジェクトマネジメントスキルの不足)
などなど…
個々の問題については、短期間で解決することが難しくプロジェクトが完了するまでに対応ができないケースも少なくありません
そんな場合であっても、できるだけ早くプロジェクトの問題点の摘出を行い
関係者の中で認識共有するのが役割かと考えています

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