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DRAIN大阪公演でちょっと悔しくなったメタルファンの話

Bloodaxe Tourで来日したDRAINの大阪公演を観に行った。
途中からだったので観れなかったバンドもいたが、PALMはもう最高なライブ以外できないんじゃないかというぐらい毎回エネルギーの塊だし、NUMBERNINEはどんどん背中がデカくなっていって正直同世代と思えないオーラを放っていた。

そしてDRAIN
西海岸はカリフォルニアでもうとんでもない勢いを示し続けているハードコアバンド。
音楽的にはベイエリア・クロスオーバーなスラッシュメタルハードコアのビートを基軸に、攻撃的だがどこか軽妙なキャッチーさのあるサウンドが特徴的。
この曲とか初めて聴いたときめっちゃスラッシュやん!ってなった。

実際ライブが始まると浮き輪やビーチボールが乱れ飛び、若い子たちが水着や上裸で大暴れ、バンドもめちゃくちゃなテンションでノンストップに駆け回り、サークルピットありダイブありのとんでもなく"楽しい"雰囲気で、関西のハードコア・シーンが健全でいい状態であることが伺えるような盛り上がりを見せた。

意外なのが、音はめちゃくちゃ真剣に刻みまくりのスラッシュメタルリフなのに、オーディエンスの中にメタルヘッド的な姿はほとんど見受けられない。それでも結果的にできたフロアは海外のメタルフェスのような状態なのだ。

では海外のスラッシュメタルバンドの来日公演で同じような光景が見れるだろうか?というと答えはNOだと思う。
ダイバーも出るしサークルピットも生まれるだろう。しかしDRAINのライブに来るような若者が主体の場ではないし、両者には言葉にしづらい隔たりがある。
首都圏以外だとそもそもメタルでライブハウスが満杯になるようなこともめったにない。

音楽も、ファッションも、遊び方も、ヘヴィメタルの魅力は今でも十分受け入れられるようなものであるにもかかわらず、それがメタルファンのためのメタルというラベリングがされてしまうと何か別物となってエナジーを感じづらくなってしまう。
ハードコア側はメタルへのクロスオーバーができているのに、逆がない。
世代のバトンも渡せていない。

ここにとても悔しさというか、忸怩たる思いを抱えている。

もちろんシリアスで孤高なアーティスト然とした雰囲気もそれはそれで好きだしいいと思うのだけれど、とはいえこういう"若い世代が楽しんでる場"をつくることは未来にとって本当に大事なことだと考えている。
それには大人世代のサポートとかっこよさも必要不可欠で、両者が交わってこそ未来へのバトンタッチが果たされると思う。

そのためにできることをいろいろとチャレンジしていきたい。
純粋なライブ力でも、ハードコアバンドとぶつかって負けないレベルまで磨きたい。
メタルは楽しい。メタルはかっこいい。メタルには未来がある。
胸を張って言えるように。

そういうわけでイエテボリ神社も楽しんでもらえるよう頑張っていきます。
9月2日、大阪・心斎橋CLAPPER、遊びに来てください!!
https://tiget.net/events/253310

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