エネ足りない奴は"不運(ハードラック"と"踊(ダンス)"っちまう 〜みをきるミガルーサの可能性〜

逃げられなくてバトル場ロック。

男一匹仁王立ちのビーダル。

我に続けと背中で語るモココ。

大会でもカジュアルでも起こりうる、悲しき盤面。


一つ大きな戦略である。

ただ、新たにユーザーを増やす、初心者にポケモンカードの楽しさを知ってもらう上で、こういったダルな展開は望ましくないと思う。

もちろんこういった戦略性を楽しめる人もいるだろうが、まずゲーム体験の第一歩として、「まともにあそべる」というのは大切なこと。

どんなに奥深い面白いゲームでも、バグだらけチートだらけでは新規ユーザーは寄り付き難い。

「まともなゲーム」をつくる上で、みをきるおもいミガルーサは良い選択肢となりうるのではないか?

みをきるおもい

特性
みをきるおもい
このポケモンが、バトル場で相手のポケモンからワザのダメージを受けてきぜつしたとき、このポケモンについている水エネルギーを2枚まで選び、ベンチポケモン1匹につけ替える。


やられたら持っていたエネルギーを後続に渡すことができるというシンプルな能力。

それに加えて、自身も(3エネルギー必要とはいえ)それなりの火力が出そうなワザを持っている。

(古い考え方かもしれないが)ポケモンカードには、バトル場のポケモンと共にベンチの後続を育てておくという考え方がある。

バトル場のポケモンがやられてしまった時のために、ベンチのポケモンにエネルギーをつけたり進化したりして、準備万端にしておく。

そうすることで、やられても次のアタッカーを即座に出せるわけだ。

ミガルーサの特性はこれを容易にする。

また、自身が持っていたエネルギーを次に渡して退場できるため、即座に次のポケモンの準備ができる。

さらに学習装置を使うことで、場全体にエネルギーを溜め込めるため、準備ができていないポケモンを減らすことができる。

そういった理論のもとできたデッキを…

なんて。

博識ぶってつらつら語ったわけだが、これはほんの理由づけ。プロでもなんでもない、素人が作ったサンプルを見てもらおう。

ミガルーサ4もいるか?


そろそろ愚かな私の真の目的を話そう。

エンテイ、ライコウ、スイクン。

二十余年経とうかという今も大人気のポケモンで、ことカードにおいても目覚ましい活躍をしている。

最近はテツノブジンと合わせた武人炎帝、ミライドンデッキの先鋒として登用されているライコウ。

私の知識不足もあるが、スイクンだけあまり話を聞かないのだ。

せっかくだから使ってやるか、と思い手元のエンテイのレギュレーションを確認する。

F。

つまるところ、まだしばらくはスタンダードレギュレーションで使用できそうだ。

これが罠である。

スイクンはEレギュレーション。

ライコウ、エンテイはFレギュレーション。

スイクンだけ先にスタンダードで使えなくなるのだ。

だのについこの間、エンテイのレギュを見て勘違いした私は通販でスイクンを買ってしまい、あとで気づいた。出会ったばかりなのに、もうすぐお別れなんて…

使わないで終われるか。

そうだ。

ミガルーサのこと書くふりしてデッキ組んでスイクン供養しよ〜〜〜っと!!!

という邪な考えでできたこのデッキ。

ミガルーサのワザまで3エネルギーという重さをオリジンパルキアvstarのvstarパワーによる加速でカバーしながら、

みをきるおもいと学習装置で盤面にエネルギーを維持するというコンセプト。

スイクンから入っても瞬足が強いし、ミガルーサがやられた時に2エネを移植することで即ワザが使える。

また、エネ移植による月光手裏剣の打ちやすさも良い。


使ってみた所感

実際、最近ポケカを始めた友達の相手をしてみた。まあ相手もファンデッキの域を出ないものなので、デッキ自体のレベルとしては競技シーンとは程遠いものだということは言っておく。

○つまりはパルキアvstar

まあパルキアvstarデッキの一つの型というか、そういうわけである。
今環境においても、優秀な水ポケモンをシルバーバレットし、パルキアのエネ加速で素早く戦線に出すというコンセプトのデッキが活躍している。

また、エンテイと合わせられることが多いテツノブジンだが、パルキアとも良いタッグであり、それもまた環境で散見する。

パルキア自体が地力のあるカードであるから、デッキとしての根幹は保証されている。

○純粋な打撃戦

ミガルーサ、パルキア、スイクンによる純粋な打撃戦を、みをきるおもいと学習装置によるエネルギーの場持ちの良さでストレスなく楽しめる。スイクンかっこい〜!瞬足して❤️

×これらのカードを使うなら…

わざわざこうしなくとも、パルキアvstarを使うなら上記のような強いデッキがいくらでも作れる。

ミガルーサによるコンセプトの唯一性があるとはいえ、強さだけの話をしたらそれらの下位互換となっているのが、少し歯痒い。

×エネルギーはもう少し絞りたい

大地の器などでフォローするなど、もう少しやりようがありそうだ。
うーん、荒削り…。

×スタジアムはこれじゃない感

なにかもっといいカードはありそう。


総評

これからハイクラスデッキでも買って始めようかな?なんていう友達の相手とか、それくらいにはちょうどいいかなとは思う。

もともと初心者勧誘用(兼スイクン供養)のために構築しているため、現状高額カードをなるべく使わないようにしている。かがやくゲッコウガくらいかな?じゃあレギュ落ちするスイクン使うな

ゲッコウガのexスタートデッキを二つ買って、ちょこちょこ買い足せば同じようなものになるし。

ネストボールもネオラントもかがやくゲッコウガも持っていて損はないし。

なにせオリジンパルキアは安く買えて強くてまだまだ遊べるカードだ。

どんな型かはさておき、これからポケカを始めようという人が最初の相棒にするにはうってつけだと思う。

ただ、メロンやはくばバドレックスなど、スイクン以外にも来るレギュ変更によって使えなくなるであろうカードがあるので、進める時には注意が要る。私の二の舞にならないように。


追って書き

ちかくの100均でダメージカウンターをいれるケースを買った。

この手の小物入れはいくらでも選択肢があるものの、買ったのがまるで誂えたかのようにピッタリ。

全部ちょうどいい

こういった小物を紹介する記事も、書いたら面白いかも?

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