先日の"つぶやき"に関してもう少し詳しく書く。
「小作人」は言い得て妙だが、これは再版農奴制を想起させる。
東欧が後進的になってしまったのは、世界システムの分業体制に組み込まれて「周辺」に位置付けられてしまったからだが、
日本がデジタル小作人(⇔格安見世物小屋)になったことにも同様のメカニズムが働いているのではないかと考えられる。
食料・資源・エネルギーを輸入に頼る日本が経済的に豊かな「中核」であり続けるためには技術立国の路線しかないが、「もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました」とグローバリゼーションに邁進した安倍元首相の本音は「安売りすれば一挙解決!」の易きに流れるだったようである。
元々、金融と情報の国際競争力が高くなかった日本が全面開国&安売り路線に走れば、中核であり続けるのが難しいことは経済の原理からして必然だったと言える。その運命から逃れるためにはケインズの「国家的自給」が必要だが、日本政府がその方向に動く可能性は限りなくゼロに近いだろう。