女の稼ぎが男より少ない理由

男女の賃金格差(男>女)が生じるメカニズムを見事に説明している記事があったので紹介する。

鉱山の町で女が金を得るには、①鉱山労働者になって男に混じって働く、②鉱山労働者の男の相手の売春婦、ガールフレンド、妻になる、の二つの方策があるが、大部分の女は②を選ぶ。

While most fair-minded people would no doubt agree that women should be free to take mining jobs if they choose, it’s unlikely that many women want such gruelling, dangerous, and unhealthy work when being a bar prostitute, a girlfriend, or a wife to a miner is available as an alternative.

それが可能なのは、女(雌)の性的価値は男(雄)よりもはるかに高いからである。女は「子供を産める体」という資本を所有しているので、男はその資本を利用させてもらうために対価を支払う必要がある。女は持って生まれた資本を男に貸し出せば金を稼げるので、労働という「苦役」に従事する必要性が乏しいのである。北欧諸国でも労災死の95%は男で男女平等には程遠い。

Males (in our species, and others) are, by definition, the low-value sex. … Females are more valuable, almost everywhere.
Women didn’t hunt (in the traditional sense at least) because they didn’t have to. Hunting was dangerous and required a large investment of valuable calories. Why hunt when men will bring you meat?

女の体を求める男同士の競争が、技術進歩と経済発展の原動力になっている。フェミニストやリベラルにとっては不都合な真実だが、ヒト特有の高度な文明社会を築いたのは男である。ノーベル賞受賞者など偉大な業績を成し遂げた人の大半が男になるのも必然である。

The sex trade launched technological and economic growth, and the sex roles continued broadly as they had begun. Men relied on innovation, risk-taking, and social status to attract mates, and women became skilled in the arts of attracting (and preferably keeping) a mate. As the male-led industries evolved and diversified from their origins in hunting and fishing, thousands of new industries, roles and professions were spawned.

企業のCEOや政治家など、社会のヒエラルヒーの最上位に上り詰める女が少ないのは、自分がトップに立つよりも、トップに立つ男をつかまえて妻の座に収まる方がコスパが良いからである。所得を比較すれば男>女でも、消費まで男>女になるとは限らない。

After all, being a senior manager of a large corporation is punishing, involving long hours, endless travel, and missing out on social and family time. Is it better to be a CEO or a CEO’s wife? Each occupation shares the same wealth, home, vacations, but the CEO’s wife arguably has a better lifestyle than her husband.
俗に「ゆるふわ女医」と呼ばれる、「医師免許取得後は、スキルを磨くよりも男性医師との婚活に励み、結婚出産後は昼間のローリスクな仕事を短時間だけ」「当直・手術・救急・地方勤務は一切いたしません」といった女医が目立つようになった。

1:16:05~で詳しく説明されている。女がworkよりもlife(出産・育児等)を重視するのは何も悪いことではない。

エリート女が専業主夫と結婚しないのもコスパが悪いためである。男の本性は「女に与える」だが、女の本性は「男に貢がせる」なので、自分に十分に貢げない可能性が高い格下の(≒尊敬できない)男には強烈な拒否反応が生じる。これはcultural universalである。

エリート女の泣きどころは、エリート男しか愛せないってこと(笑)。男性評論家はよく、エリート女は家事労働してくれるハウスハスバンドを選べなんて簡単に言うけど、現実的じゃない。
――まさに、そうだと思います。女性は、尊敬できる男性じゃないと、なかなか、結婚する気になれません。
男にも自分と釣り合う知性を求め、格下には容赦ない。
優秀な女性が自分以上の男性を探すため、ミスマッチが起こり、晩婚化がますます進んだようです。この女性の経済的自立も離婚率をあげた原因だろうとのことでした。「女性の地位向上、男女平等が進むと少子化が進むのです」とおっしゃったのが印象的でした。
高学歴で高収入を得て都会で働く女性にとって、ふさわしい夫を見つけることは至難の業だという。
“They are women who have a great education, a successful career, and a pretty face and just don’t want to settle for less,” Lai said.
女性が自分の相手としてふさわしいと考える男性は、男性がふさわしいと考える女性よりはるかに少ないという厳しい現実が裏付けられた。

マッチングサイトのビッグデータ分析によると、人気上位の2割の男が女の8割を囲い込んでいるという。男は女に比べて異性からの評価のばらつきが大きいので、パートナー選びで女に決定権を持たせると、男の二極化が進むことになる。女の本性が解放されるほど社会の格差は拡大する

フェミニストやリベラルは女を男に抑圧される弱者だとするが、Douglas Murrayが近著に書いているように、女(特に10代後半から20代)には「異性を破滅させるほど狂わせる力」という男には無い力がある。その力で男を働かせて金を貢がせるのが女の生存戦略である。George Michaelの"Everything She Wants"の歌詞が参考になる(work to give you money)。

Among other types of power that women wield almost exclusively, the most obvious is this. That women - not all women, but many women - have an ability that men do not. This is the ability to drive members of the opposite sex mad. To derange them. Not just to destroy them but to make them destroy themselves. It is a type of power which allows a young woman in her late teens or twenties to take a man with everything in the world, at the height of his achievements, torment him, make him behave like a fool and wreck his life utterly for just a few moments of almost nothing.

賃金の性差(男>女)は性的価値の性差(女>男)の裏返し、あるいは補完関係にあるわけだが、フェミニストやリベラルが賃金格差だけを取り上げて「差別」と騒いだため、男の賃金水準が低下→性的魅力にも欠ける男(KKO)が結婚できなくなる→結婚相手を見つけられない女が増える→働かなければならない女が増える→経済格差拡大と非婚化・少子化の同時進行、という社会の持続可能性を損なう事態が生じている。

フェミニズムが「弱い女」を助ける思想ではなく、「稼ぎが多い人は一流、少ない人は二流」「稼げない=二流の女は結婚できない」「貧しさをエンジョイしたらいい」という弱肉強食のネオリベラリズムの一種であることは、日本を代表するフェミニスト学者の理論からも明らかである。女は「資本家」なので、フェミニズムが労働者を搾取する資本家の論理になるのも不思議ではない。

日本でも男性の平均所得は減少していますから、結婚相手に「キミは働かなくていいよ」なんて言わなくなるはずです。つまり、稼げない女は、結婚相手としても選ばれなくなる可能性が高い。
賃金が上がらないといっても、外食せずに家で鍋をつついて、100円レンタルのDVDを見て、ユニクロを着ていれば、十分に生きて行けるし、幸せでしょう?
私が、若い人に1つだけ言いたいのは、「みなさんには貧しくなる自由がある」ということだ。「何もしたくないなら、何もしなくて大いに結構。その代わりに貧しくなるので、貧しさをエンジョイしたらいい。ただ1つだけ、そのときに頑張って成功した人の足を引っ張るな」と。
「男女共同参画社会は、新自由主義的なベクトルとフェミニズムとの妥協の産物だ」というのは、100パーセント正しいと思います。

フェミニスト、リベラル、ネオリベラルに共通するのは「劣等(無能)な連中がのうのうと生活しているのは許しがたい→市場原理によって淘汰されるべき」という怒りであり、それが構造改革の推進と一般大衆への容赦のない攻撃となっている。

進化の歴史と生物学的事実を否定して多くの男女を不幸にする有害思想のフェミニズムは滅ぼされなければならない。

付録

目標の年収が1000万円だとする。Aは相続した株式の配当が年間900万円あるので、残り100万円をゆるふわ勤務で稼ぐ。一方、裸一貫で社会に放り出されたBはハードワークに耐えて勤労所得1000万円を稼ぐ。

これを「Aの勤労所得がBよりも少ないのは差別だ→同額の550万円にせよ」と騒いでいるに等しいのがフェミニストである。

正規雇用者の給料を下げて、夫に600万円払っているのなら、夫に300万円、妻に300万円払うようにすれば、納税者も増えます。

フェミニズムがネオリベラリズムと同じ主張になるのは、女の本性が「男を競わせて敗者を淘汰」だからである。

「子孫を残すために男は必要だが、数が多い必要はない」と男性を間引きする案も女性から出るようになる。

男がスペックアップ→対象の女の範囲が広がる
女がスペックアップ→対象の男の範囲が狭まる

男はパワーを女を包摂するために使うが、女はパワーを男を排除するために使うので、女をエンパワメントするほど社会的排除される男(KKO)が増えることになる。日本を代表するフェミニスト学者も、フェミニズムが劣等な男の絶滅を志向する優生思想であることを赤裸々に語っている。

宮台 だから、上野さんにお聞きしたいのは、ぼくの「性的弱者論」を批判されてますけれど、実際に現在のような教育システムで育ってくるコミュニケーション・スキルの乏しい男の子たちはどうやって性的欲求を満たし、性的コミュニケーションを確保すればいいんでしょうか。彼らには上野さんがおっしゃるような、学習の余地がほとんどないと思うんです。
上野 自然史的・人類史的に言えば、マスターベーションしながら死んでいただければいいと思います。冷たいでしょうか。そのための産業もちゃんとありますし。だから、できるだけ、他人に迷惑かけない仕方で、性欲を充足していただいたらいい。

(強調は引用者)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?