産んでから殺すか、産む前に殺してもらうか

この供述の通りだとすれば、女の社会進出のために嬰児が殺されたことになる。

男女平等最先進地域の北欧では、女の社会進出と胎児殺しは不可分と認識されている。女の社会進出(家庭外労働)の価値は生まれてくる命より重いからである。

女性が政界入りし、社会を変えていくことが可能だと証明して見せた事項が、例えば人工妊娠中絶の取り組みである。どの国も中絶の権利は、女性の政治参加に非常に大事であったが、例えばノルウェーでは、20世紀初頭から中絶の権利について真剣に話し合われるようになった。
そしてノルウェー初の女性首相である、グロ・ハーレム・ブルントラント氏は、医師であり、中絶の権利について何年も訴え続けていた。1974年には国会で問いかけ、物議を醸したほどであった。男性議員から中傷を受けても負けずに、ブルントラント氏は活動を続け、ついに78年に国会で中絶の権利が議決された。

元女子大生は産んだ後で自分で殺したために犯罪者になってしまったが、産む前に医師に殺してもらうことは女の権利であり、その合法化は社会の進歩とされる。

申し分なく幸福な人生をおくるには女性は結婚し、子どもをもつ義務はない、と私同様にあなたも思われるのなら、女性の隷属に苦しむことなくみずからの人生を実現できる女性はかなりな数にのぼります。
個人的な面では、一番大事なことは働くことです。そしてできれば結婚を拒否すること。
子どもを産まなかったことを後悔したことは一度もありません。

「女は子を産み育てることよりも権力と金力の追求を人生の目標にするべき」というのが北欧諸国の「国教」のフェミニズムの核心である。日本を代表するフェミニスト学者も、「稼げない女には価値が無い」との趣旨の発言を繰り返している。

話は変わるが、嬰児が遺棄された新橋のイタリア公園には、昔は中国人の団体観光客がよく連れて来られていた。海外旅行初心者の中国人に「異国情緒」を感じさせるには丁度良いスポットだったのだろうか。

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