円安貧乏
日本経済にとって円安が益よりも害になっていることの分かりやすい説明なので是非読んでもらいたい。
企業が儲かる一方で、労働者は貧しくなった。
契機になったのはリーマンショック後の円高よりも東日本大震災だったと思わわれる。
2010年代まで日本は「貿易立国」であり、貿易黒字で国内の投資不足を埋めていたが、2009年の円高を契機に、海外生産に移行した。それによって貿易赤字になったため、黒田総裁は円安誘導で貿易黒字にしようとしたのだが、企業は戻ってこなかった。
2か所のマーカーは2008年9月と2011年3月。
日本経済は過疎化が進んでスカスカになったような状態であり、「円安にすれば」や「財政出動すれば」といったマクロ経済政策でなんとかなるような時期は過ぎ去っている。30歳の人に効く健康回復法が60歳にも効くとは限らない。むしろ、体を壊す恐れもある。
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