クルーグマンの過大評価

3ページ目に日本についてのコメントがあるが、過大評価が甚だしいように思われる。

欧米人はいまだに日本に対して偏見的な見方をしていますが、日本は優れたテクノロジーを創出するとてつもなく創造的な国であり、私たちの想像以上に日本文化には多くの強みがあります。日本は世界に貢献できる能力のある国です。

これ👇には同意。

もう1つは日本の人々がどんどん内向き志向になってきていることです。これは計量的に証明したわけではありませんが、15年前ぐらい前に比べると、私の仕事相手や関係者の中に、外国語を流ちょうに話せる日本人が減ってきている印象を受けます。ほとんどの米国人は英語しか話せませんが、それと同じようなことが日本で起きている。これはあまりよいことではありません。
欧米の考え方に同調する必要などありません。

なので、欧米の考え方である「女のempowerment」に同調する必要などない。それよりも、男の能力が十分に活用されなくなったことが懸念である。

日本についての懸念は2つあります。1つはいまだ女性の能力が十分に活用されていないことです。あまり知られていませんが、日本の女性の就業率は上昇し続けており、米国を超えています。ところがその多くが低賃金の仕事であり、能力を生かしきれていません。ここに巨大な潜在能力が眠っています。

格差問題にも関心が強いクルーグマンだが、女のempowermentが格差拡大メカニズムの重要な要因であることは無視している。

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