フェミニストの萌え絵叩きシンドローム

性の解放や表現の自由を掲げていたフェミニストやリベラルが萌え絵などのエロ要素規制に狂奔するようになった現象について考察する。

フェミ達の変質は「ドラゴンを退治して英雄になった聖ゲオルギウスが、ドラゴン退治を止められなくなり、ついには虚空に向かって剣を振るうようになってしまう」St George in retirement syndromeだと考えられる。

It is an extension of a well-known problem in liberalism which has been recognized even among those who did once fight a noble fight. It is a tendency identified by the late Australian political philosopher Kenneth Minogue as ‘St George in retirement’ syndrome. After slaying the dragon the brave warrior finds himself stalking the land looking for still more glorious fights. He needs his dragons. Eventually, after tiring himself out in pursuit of ever-smaller dragons he may eventually even be found swinging his sword at thin air, imagining it to contain dragons.

フェミニストにとってのドラゴン退治は普通選挙や雇用機会均等法などによって1980年代にはほぼ完了してしまったので、敵を失った女権獲得運動が新たな敵を求めて暴走していくのは必然だったといえる。理性的・客観的なものから感情的・主観的なものへの変質ともいえる。

既にこれらの記事(⇩)で考察しているが、女の男に対する感情の根底にあるのは「群れのリーダーのα男をゲットする」と「群れから劣等な男を排除する・排除できなければ無害化する」である。

考えてみたら女は昔からエゴイストだったのではなかろうか。それがいろいろな事情でおさえられてきただけなのだが、そのおさえが、このところはずれただけなのかもしれない。
マザコン男性とその母親が「母子坂、手をとりあって」(宮迫)滅びに向かってくれれば、こんなに平和なことはない。
自然史的・人類史的に言えば、マスターベーションしながら死んでいただければいいと思います。冷たいでしょうか。
実際、男性は何人ぐらい必要なのか。考えてもみよう。男は危険だ。犯罪の大半は男が起こしている。男は知的に劣り、勤勉でもなくまじめでもない。男は筋肉とペニスでものを考える。男のほうが病気にかかりやすく、国の資源を食いつぶしている。子供を作るために男が必要なのは言うまでもないが、そのために何人ぐらい必要だろうか。女ほどの数は必要ない。善良で清潔で従順な男なら、もちろんつねに居場所はあるだろう。しかしそれは何人ぐらいなのだろうか。たぶん十人にひとりぐらいではないか。

セクシーさをアピールする女が性的要素を強調した絵に怒り狂うことに困惑する男もいるようだが、前者はα男を求める正の性欲(→性の解放)、後者は劣等な男の性欲を忌み嫌う負の性欲と異なるためで、矛盾ではない。

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大学教授や弁護士といった知的能力が高い女が二次元のエロ規制を正当化するために支離滅裂な主張をしてしまうのは、社会的地位のある男が"behave like a fool and wreck his life"してしまうことと同じで、理性が性欲に圧倒されるためである。Douglas Murrayが言うように(⇩)、女には男を狂わせるパワー(男の正の性欲を刺激するパワー)があるが、逆に男には女を発狂させるキモさのパワー(女の負の性欲を刺激するパワー)が備わっているわけである。

Among other types of power that women wield almost exclusively, the most obvious is this. That women - not all women, but many women - have an ability that men do not. This is the ability to drive members of the opposite sex mad. To derange them. Not just to destroy them but to make them destroy themselves. It is a type of power which allows a young woman in her late teens or twenties to take a man with everything in the world, at the height of his achievements, torment him, make him behave like a fool and wreck his life utterly for just a few moments of almost nothing.

(知的能力が高い女がミスコンやグリッドガールなどの三次元エロ規制にも熱心なのは、α男をゲットする女同士の競争においてライバルを潰すため。)

現代フェミニズムの本質が女の猿的本能の暴走であることをクリアにした「負の性欲」という概念は偉大である。

補足

現代フェミニズムは1960年代の新左翼の流れを汲んでいるが、その根底には「完全無欠な社会を築くという概念」がある。

少なくともプラトンの『国家』以来、完全無欠な社会を築くという概念は西洋人の意識のなかにあり続けている。左派は存在する限りずっと誰もが仲良くて、協力しあい、自由で平和に生きていける社会を追求してきたのだ。
二〇世紀に入り、人間は完全であるという夢は、スターリンのソ連、文化大革命下の中国、ポル・ポト政権下のカンボジアで大変な悪夢と化した。そしてこの悪夢から目覚めた左派は大混乱に陥ったのである。

この概念は十字軍的な「聖性と暴力の結合」につながっている。

十字軍にはいかにも西洋的、欧米的な特性がこびりついている。先走っていえば、その特性はなによりもキリスト教的武力行使、つまり聖性と暴力の結合にある。
ここにあるのは共存の思想ではない。異教徒による「汚染」の「浄化」という排斥の思想である。「聖地」エルサレムの聖性を貫くために、汚染された異教徒を「浄化」しなければならないという想念が、ここに見出される。これが「平和」を求める参加者たちの琴線に触れたのは確かだろう。

怒れるフェミニストたちも、オタクの性欲による「汚染」を「浄化」しなければならない、汚らわしいオタクを殲滅しなければならないという想念に取り憑かれている。

フェミニストは紅衛兵やクメール・ルージュと同類なので、やりたい放題させると社会が破壊されることは間違いない。「十字軍の思想」で動いているフェミニストとの共存は不可能である。

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