情弱向け統合政府のバランスシート

「思わず失笑」はこの図である。

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こうしたバランスシートからみれば、銀行券が無利子無償還なので形式負債だが実質負債でないので、日本の財政が危機でないのは、会計の基本を知っていれば明らかだ。

中央銀行が国債を買う→中央銀行の負債のマネタリーベースを統合政府のバランスシートから「オフバランス化」する→財政が健全化する、という理屈だが、これが正しいのなら、財政支出を中央銀行のマネタリーベース供給で賄えば、いくら支出しても財政の健全性は保たれることになる。

これを実行したのがジンバブエで、中央銀行(RBZ)が財政支出をファイナンスするquasi-fiscal activity(準財政活動)を大規模に行ったところ、ハイパーインフレーション→外貨使用の広まり→自国通貨の廃止に至った。

この図は情弱ホイホイとして作成したものだろう。

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