明石市泉市政への勇み足の批判
明石の虚言王こと泉房穂前市長が自画自賛する「実績」が出鱈目だらけであることを批判するのはよいのだが、その批判が勢い余って「嘘・大袈裟・紛らわしい」になってしまうと、虚言王に得点(自殺点)を献上することになるので、避けなければならない。
その勇み足の批判の一つが「明石市はバラマキのために借金が増えている」というものだが、これは事実とは言えない。増えている臨時財政対策債は国の地方交付税の未交付分を補填するためのもので、負担するのは国なので、実質的には市の借金ではないからである。臨時財政対策債を除くと、市債残高は減少傾向にある。2013年度に増えているのは第三セクター等改革推進債を発行したため(←土地開発公社の債務を引き受け)。
もう一つは「インフラはボロボロ」というものだが、これも事実とは言えない。ボロボロと言うからには現時点で市民生活や市の業務に支障が出ているはずだが、実際にはそうではなく、概ね平常運転となっている。現時点ではボロボロではないが、このままの市政運営では将来にボロボロになる可能性が大きいことが問題なのである。泉市政では市役所庁舎、クリーンセンター(ごみ処理施設)、公設地方卸売市場、水道、下水道、市民病院、小中学校校舎などの老朽化対策や設備更新が先送りされ、必要となる費用も十分に積み立てられていないが、財源捻出のために投資を後ろ倒ししたことは当人も認めている👇。
近著の『日本が滅びる前に 明石モデルがひらく国家の未来』の66
~67ページや👇では、市の公共施設のエレベーターの部品が製造終了になるのでその前に交換をと要求した市職員に、「故障してから修理すればよい」と却下したことを自画自賛しているが、このような発想では短期的にはコスト削減できても長期的には高く付く。その高コストを負担するのは将来の市民である。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?