『ジェンダー格差』の著者の思い込み

これ👇の著者がYouTubeに登場しているが、エビデンスと因果推論を強調する当の本人が思い込みで喋っている。

信心の強さと出生率(TFR)が明確な正の相関を示すイスラエルのユダヤ人を見れば分かるように、出生率は文化的要因の影響を強く受けるので、上のグラフの国際比較だけから「女の社会進出で出生率は下がらない(むしろ上がる)」とは言えない。因果推論ではなく思い込みである。

同じ国で女の労働参加率と出生率の推移を見れば、負の相関にあることは明らかである。また、これに因果関係があることも強く推論できる。

SSB
SSB

この👇辺りでは、スウェーデン王国銀行経済学賞を受賞したゴールディンの研究を紹介している。

(アメリカでの)男女の賃金格差を説明する要因として、学歴や産業などを調整した後に残るのは、「エクストリームな働き方」をする男女差だったという発見だが、これは「男女のペアが重い荷物と軽い荷物を運ぶなら、男が重い方、女が軽い方の分担になるのが自然」と同じく、生物学的な性差に起因していたというオチである。

パワーカップルの妻がキャリアとカネの競争から降りるのは、その方が自分の幸福量が増えるからであり、その選択を「間違っている」と経済学者が騒ぎ立てること自体が間違っている。

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