義父は実父よりも児童虐待する

義父による子殺しが発生したが、

このような主張を見掛けたので検証する。

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札幌市児童相談所の資料から、「父」と「母」の児童虐待認定件数の構成比を示す。「父」の認定件数は実父とそれ以外がほぼ85:15である。

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34000×0.25%=85
10000×0.15%=15

なので、虐待率0.25%と0.15%が正しいとすると、札幌市の児童の「父」の10/44≒23%が実夫以外ということになる。スウェーデンでも0~17歳の子供と暮らす「父」の90%以上は生物学上の実父なので、この計算が誤りであることはほぼ確実である。

法務省の平成30年版『犯罪白書』によると、2013~2017年の児童虐待に係る事件の検挙人員のうち、父親等に占める実父以外の割合は44%(うち殺人は27%)だった。この割合からも、血がつながっていない男は児童虐待する確率が高いことがわかる。

雌をゲットした雄が、前の雄の子を殺すことは霊長類ではよく見られることである。

人間も猿の一種なのだから、実父よりも義父の方が児童虐待の確率が高くなるのは自然なのだが、これを「不都合な真実」に感じて目を背けてしまう人が少なくないのだろう。

虐待率を捏造していた人はこのようにも主張しているが、これは人間が「社会的に作られる」とする典型的なリベラルの人間観である。

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「人間性」には遺伝的要因も関係するのだが、それをリベラルは感情的に認められないため、事実を歪めて世界を解釈しているのである。「事実より感情」がリベラルの基本である。

補足すると、実父よりも実父ではない男の方が児童虐待することと、女が下方婚しない(≒男を養わない)ことは、どちらも「自分の遺伝子を残す上での損失を避ける」動物の本性が原因である。

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