「税は財源ではない」カルト

それなりの専門性がある人が専門外では異端(トンデモ)にはまってしまう例が一つ増えた。

この👇辺りを学習してしまったのかもしれない。

政府と中央銀行は、「無から」お金をいくらでも創造できるので、「国庫には、無尽蔵にお金がある」というのは、まぎれもない事実です。
それをおかしいと思うのは、そもそも、資本主義の仕組みについても、信用貨幣についても、知らないからにすぎません。
お金を国庫に貯めておいて使うというのは、資本主義以前の時代の封建領主の財政観なのです。

中野剛志『どうする財源』p.191

昨日の記事にも書いたが、「国庫には、無尽蔵にお金がある」のなら、アメリカの債務上限(debt limit)は問題になっていない。「お金を国庫に貯めておいて使う」のは現代でも変わっていない。

Federal Reserve
TGA(Treasury general account)はアメリカ連邦政府の国庫

国庫にお金を貯めるメインの手段が徴税なのだから、税が財源であることは自明である。

「税は財源ではない」に目覚めてしまった人は、AUMの麻原の空中浮揚写真を見て「真理」に目覚めた人に似ているように思える。

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