未婚の女は死にやすい
昨年の記事だが、データリテラシーが問われる内容なので取り上げる。
「日本の男は女に負担を掛け過ぎている」「結婚は女の奴隷化」という先入観があると、ころりと騙されてしまう。
【独身か有配偶かで異なる男女の「人生」の長さ】 寿命や死因データで「ソロ生活耐性」を分析#東洋経済オンラインhttps://t.co/wX2b8XwYNV
— 東洋経済オンライン (@Toyokeizai) March 4, 2020
配偶関係別の死亡状況全体の傾向をまとめると、男性の場合、有配偶より独身のほうが短命で、女性の場合は、独身のほうが有配偶より長生きという、男女で正反対の構造になっています。「一人になってしまうと生きていけない男、一人のほうが長生きできる女」と言っても過言ではないかもしれません。
日本の未婚男性は長生きしないのに、女性は既婚より未婚の方が長生きする不思議……2000年以降、出産や育児などの負担がある既婚女性よりも未婚女性の方が長生きする傾向が続いている(舞田敏彦)https://t.co/kNFlPR6aJd#日本社会 #ヘルス #女性問題
— ニューズウィーク日本版 (@Newsweek_JAPAN) June 10, 2020
女性をみると、1990年までは男性と同じく「未婚<有配偶」だったが、2000年以降は未婚者の方が長生きする傾向が定着している。結婚生活が「生」に及ぼすインパクトの性差は、日本ではある程度の普遍則と言えそうだ。
結婚がこうも重荷となれば、それをためらう若い女性が増えるのも無理はない。
厚生労働省「人口動態調査」と総務省「国勢調査」から、配偶関係別の死亡率(死亡数÷人口)を年齢階級別に比較する。
統計データは、女も結婚した方が死亡率が低くなる(→長生き)ことを示している。
そもそも、日本は主要国の中では女が相対的に長生きする国である(日本より上位はロシア・東欧や、南アフリカなどの暴力が蔓延する男が死にやすい国々)。スウェーデンとノルウェーの男女差が小さい(「男女平等」に近い)ことにも注目。
この二人は確信的に統計で嘘をついているのではなく、人口統計の基礎知識が足りないのだと思われる。
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