非生産的政府支出

非生産的政府支出の増大が日本経済の重荷になっている。成績優秀者がこの支出先のセクターに殺到していることも供給側にはマイナスに働く。

日本は財政出動を増やす必要があります。日本の政府支出を対GDP比率で見ると、先進国平均よりは高いですが、その大半は社会保障が占めるようになってしまっています。経済を成長させるための、いわゆる生産的政府支出(productive government spending:PGS)は先進国平均の3分の1程度しかありません。日本では、研究開発・設備投資・人材投資という「三大基礎投資」を増やすための財政出動は不可欠です。

画像2

画像1

https://kokkai.ndl.go.jp/txt/110405261X01919860305/315

◯東中委員 最初に、通産大臣にお伺いしたいのですが、通産大臣の三月一日の福岡での発言についてでありますが、内容を私たちが承知しておる限りでは非常に重要な二つの問題についての暴言だというふうに私たちは考えております。
第一点は、「働かない老人がいっぱいいつまでも生きよって、二十一世紀は灰色の世界だ」「稼ぐことのできない人が税金を使う話をする資格はない、最初から」、こういう趣旨のことを言われたということであります。これはたまたま言われたというのではなくて、日ごろの持論を言われておるようなふうにも私たちは承知をするわけですが、経済閣僚でありながら福祉を敵視するあるいは老人福祉を敵視するというふうな、そういう老人福祉を否定するということになりかねないような発言は非常に重大な問題である、こう思っております。

https://kokkai.ndl.go.jp/txt/110415261X00719860311/320

◯国務大臣(渡辺美智雄君) 働けない老人がいっぱいおっていつまでも生きておられるということは、長生きするという意味なんですよ、これは。働く人が少ない、子供が少ない、したがって負担が多くて苦しいんですよ、それはだれかが負担をするわけですから、だからそうでしょうと。その苦しくなくするのにはどうするかといったらば、二十一世紀に向かって我々は新しい技術を開発したりして少ない子供の所得水準を高くする、そういうふうにしなけりゃなりませんということを言っているんですから、選挙の応援に行って票の減るようなことは申しません。

そういうふうにしなかったから苦しくなってしまった。もう手遅れ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?