「女性の働きやすさ、日本は29カ国中27位」はインチキ指標

世界経済フォーラムのGlobal Gender Gap Indexに続き、今度は経済誌The EconomistのGlass-ceiling indexというインチキ指標を流行らせようとしているわしい。結論を先に書くと、この指標が示しているのは「女の社会進出度が男よりも劣後していない度合」、具体的には「北欧的男女同一化」の実現度合を示すもので、女の働きやすさではない。

2023年の29か国の順位は以下の通りだが、ベスト4は北欧勢、ワースト4は非西洋勢とヨーロッパでも独自の道を行くスイスとなっている。なお、ワースト4国は2023年に日本とトルコが入れ替わっただけで2016年から同じ。

  1. アイスランド

  2. スウェーデン

  3. ノルウェー

  4. フィンランド

  5. フランス

  6. ポルトガル

  7. ポーランド

  8. ベルギー

  9. デンマーク

  10. オーストラリア

  11. オーストリア

  12. スペイン

  13. ニュージーランド

  14. カナダ

  15. スロヴァキア

  16. イタリア

  17. アイルランド

  18. チェコ

  19. イギリス

  20. ギリシア

  21. ドイツ

  22. アメリカ

  23. オランダ

  24. ハンガリー

  25. イスラエル

  26. スイス

  27. 日本

  28. トルコ

  29. 大韓民国

GCIは以下の10項目から算出されたものだが、女の働きやすさと関係するのは7・8・9くらいで、残りは直接の関係はない(GMATを知っている日本人は1割もいないはず)。ちなみに、9の父親の有給育児休業は日本が断トツの1位を続けている。

  1. Higher education(女-男)

  2. Labour-force participation rate(女-男)

  3. Gender wage gap(男-女)

  4. GMAT exams taken by women(割合)

  5. Women in managerial positions(割合)

  6. Women on company boards(割合)

  7. Net child-care costs(対平均賃金比)

  8. Paid leave for mothers(週数)

  9. Paid leave for fathers(週数)

  10. Women in parliament(割合)

日本は西洋諸国(特に北欧)とは社会規範も文化コードも異なるのだから、このような北欧のworkism基準の指標のランキングが低くても気にする必要は全くない。

近年、合計出生率が急低下している北欧を見習う理由はないのではないか。

10.の政治家について一言

西洋では女の政治家の増加と反比例するように政治が劣化しているように見える。女の首脳・大臣にはアーパー系と狂犬系が多いように思われる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?