反緊縮漫画家の誤解
反緊縮の信者ビジネスは儲かるのかも知らないが、この漫画家はいい加減過ぎる。
1月21日まで無料公開! みずほ銀行がシステムにお金をかけなかったのはなぜかが分かる! それは預金は銀行の負担だから!
— 井上純一(希有馬) (@KEUMAYA) January 14, 2022
それって全部お金デスヨ!! 第3話:銀行はお金欲しのに、なぜ利子が安いデスカ?|井上純一 @KEUMAYA #note https://t.co/NwETh8plEh
金融緩和の説明の部分を取り上げる。
国が月サン銀行の利子を下げたい場合
金利は自由化されているので、国(政府)は銀行の貸出金利には直接的に関与しない。金利操作は中央銀行の役割である。
まず日本政府が大量に国債を発行する
国債の売買を用いてインターバンク市場の金利を引き下げるなら、中央銀行が流通市場で既発の国債を買えばよく、政府が事前に国債を大量発行する必要はない。国債増発(財政赤字)拡大は需要の増大→予想インフレ率の上昇→長期金利の上昇につながる要因である(その他の要因も関係するので必ず上昇するわけではない)。
それを日銀がガバガバ買う
すると市場に日本円があふれる
すると金融機関の手元にはお金が増えるから――
これは量的緩和だが、短期金融市場の金利を下げるだけなら「溢れさせる」必要はない。
金融緩和を「中央銀行が大量に国債を買い取って短期金融市場にお金を溢れさせること(量的緩和)」と思い込んでいるために、買うための国債が必要→事前の大量発行が必要、となっているのではないかと推測される。
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