弥助問題で「侍の定義」に拘るのは悪手
Assassin's Creed Shadowsから火が付いた弥助問題で、日本史の専門家による逆襲が始まっているが、
その論の展開がこれ👇そのものに見える。
で、このままでは👇が正当化されることになる。
これまでのネット上の議論の展開を見ると、批判する一般人が100%確定できない「侍の定義」に固執した(あるいはするように誘導された)のは戦略ミスだったように思われる。そもそも、この問題の本質は、わずかな記録しか残っていない弥助と呼ばれた黒人が、
神仏の化身と思われて畏怖された⇒ACSのトレーラーではのし歩く弥助に民衆が頭を下げている
圧倒的な身体能力と戦闘力で戦国日本最強の侍となった⇒ACSのトレーラーでは弥助が日本人武士を一方的に粉砕・殺戮している
豊富な海外の知識で信長を魅了して重用された
本能寺の変がなければ城持ちになっていた(👇動画を参照)
などなど、後の加藤清正を何倍にもスケールアップしたような英雄になっていたというロックリーの荒唐無稽な作り話が海外(特に英語圏とフランス語圏)に広がり、そこから「日本人は黒人の英雄を(人種差別的意図で)歴史から消した」「弥助の他にも多数の黒人侍がいた」という妄想的な日本批判が生まれかかっていることである。
否定するべきはこの現実離れした「大枠」なのに、素人の外人にはよく分からない侍の定義という「細部」に拘ったために、大枠には無頓着だが細部にはうるさい日本の専門家の介入を招いて、ロックリーは間違っていなかったという空気を生じさせてしまったわけである。
既に偽史はロックリーの手を離れて増殖中だという危機意識を持つ必要がある。
https://www.cbc.ca/arts/q/craig-shreve-the-african-samurai-1.6993841
👇で紹介されている南アジア系っぽいアメリカ人(?)の論は非常に的を射ている。5/16の時点でこの人のように事の本質を見抜けた日本人はほとんどいなかったと思われる(だから「弥助でもええねん」などと寝ぼけたことを言ってしまう)。
この👇指摘も極めて重要なので連投を読んでもらいたい。
X上でこの件について発信する専門家は、木(侍の定義など)には関心があるが森(日本の歴史・文化の捏造・revisionism)には全く関心が無いように見える。元外人の勇み足(大嘘)は大目に見るが、日本の愚民たちの小さな誤りは絶対に許さないという二重基準に従っているらしい。
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