クルーグマンの日本経済分析の限界

アベノミクス第一の矢のリフレ政策(managed inflation)の言い出しっぺだったクルーグマンの限界が見える。

この「デフレマインド」は日本特有の諸悪の根源であり、私もずっと頭を悩ませています。
これを解消するのは、やはり賃金を上げることに尽きると思います。にもかかわらず、安倍氏の後を継いだ岸田文雄首相は賃金上昇をいまだ実現できていません。

デフレマインドも賃金が上がらないのも民間部門が人口減少とグローバリゼーション(日本企業のジャパンパッシング+グローバル資本の論理の浸透)という巨大な構造変化に対応した結果であり、金融緩和や財政拡張を強力にしても根本的な解決は難しい。それを見抜けずにまずは金融緩和、その後は財政拡張を日本にアドバイスするクルーグマンの話は有難がって聞くようなものではない。

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