森バッシングとfemale totalitarianism
また森喜朗元首相(東京五輪・パラリンピック組織委員会会長)が叩かれているが、発言全体からは女一般を差別/蔑視したとは読み取れない。森がボヤいているのは適任ではない人物が理事になることの弊害と、その原因となっている文部科学省・スポーツ庁のガバナンスコードである。
(「全文」とあるが微妙に違う)
森喜朗氏の「女性がたくさん入っている理事会が時間がかかります」発言はどのような文脈の中での言葉だったのでしょうか。発言の詳報です。https://t.co/uAnzQhpNBR
— 毎日新聞 (@mainichi) February 3, 2021
女性理事4割は、これは文科省がうるさくいうんでね(※スポーツ庁が示した競技団体が守るべき指針のガバナンスコードでは、女性理事40%以上が目標)。
昔も今も男のスポーツであるラグビーで、理事の適任者の4割が女になることはまず考えられない。ラグビーに関する見識が足りない人物が女であることを理由に理事になっていることになるが、そのような人物は評判の悪い某野党の女議員のように、能力は足りないが自己顕示欲と上昇志向は人並み外れて強いことが多いため、「困った人」になっても何ら不思議ではない(これは性別を問わない)。
ラグビー協会初の女性理事「私のことだ」 森氏の発言に https://t.co/rZbanvTscm
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) February 4, 2021
協会初の女性理事だっただけでなく、競技経験のない素人としても初めての理事でした。
読売新聞で女性問題を長年取材し、女性向けサイト「大手小町」の編集長を務めるなど女性の本音とずっと向き合ってきたことから、声がかかりました。
まったく使えない「オレオレ系」社外取締役が増殖中 : https://t.co/BDfZzJ1NxK #現代ビジネス
— 現代ビジネス (@gendai_biz) September 6, 2017
「うちは女性が働きやすい会社としてのアピール効果も狙って女性社外取締役を置いたんですが、最悪でした。まず、その方は経営コンサルタント業界で成功してきたキャリアウーマンだけあって、いかに自分が優秀で、知識が豊富かということばかりを話す。
彼女は自分の意見が批判されるとヒステリックなまでに自説を主張するため、話が一向にまとまらない。役員会の時間が無駄に長くなり、みんなどんどん白けていった」
一方、オリンピック関係では「みんな競技団体からのご出身、また国際的に大きな場所を踏んでおられる方々ばかり」なので「お話もきちっと的を射ており、欠員があればすぐ女性を選ぼうとなる」と、森も高く評価している。森がボヤいているのが適性よりも女であることを優先する人選基準であって、女一般を下に見た発言ではないことは明らかである。
【独自】森喜朗会長が「辞任を求める声が強くなれば、辞めざるを得ないかもしれない」と辞任の可能性に言及しました。https://t.co/wAOFNxtSLi
— 毎日新聞 (@mainichi) February 4, 2021
今回の発言の真意について「一般論として、女性の数だけを増やすのは考えものだということが言いたかった。女性を蔑視する意図はまったくない」と説明した。
女であれば素人でも協会理事に選ばれ、その弊害に言及すると「差別」として批判されることは健全とは言えない。よく「◯◯特権の打破!」と叫ばれるが、現状では男女共同参画という大義名分によって極一部の女が新たな特権を享受している(霞が関が積極的なのは、女のキャリア官僚が特権を拡大したいからで、ラグビー協会理事には石井淳子と齋木尚子がいる)。メディア関係の女が大騒ぎしているのは、自分がその特権集団に入りたいからではないかとも勘繰れる。メディア業界はのし上がるのに有利であり、自己顕示欲と上昇志向が人並み外れて強いgreedyな女が多い。『動物農場』の🐷の宝庫である。
女の共感(共鳴・同調)しやすさを利用して、社会の上層にいる女が下の女を焚きつけ、自分の権益を拡大するという手法は、単純だが効果が高いので何度でも繰り返される。超過利潤は上が独占して下には一滴もトリクルダウンしてこないが、フェミニズムは自己利益のために他の女を巻き込んで利用する思想なので、当然のことである。
(この手法は「構造改革」と全く同じ。男女共同参画は「上」が得するための構造改革の一環ということ。)
ところで、この白人女たちは自分が侮辱されたわけでもないのに他国の元首相を「追い詰める」や「黙れ」などと何様のつもりなのか。これこそwhite supremacyの表れだろう。「白人様に叩いてもらう」ことを喜ぶ奴隷根性の日本人が少なくないことは情けない。
【森会長の発言に⇒】「朝食会のビュッフェでこの男性を追い詰めます、絶対に」
— ハフポスト日本版 / 会話を生み出す国際メディア (@HuffPostJapan) February 4, 2021
IOC委員のヘイリー・ウィッケンハイザー氏は、女子アイスホッケーのカナダ代表として冬季五輪で4大会連続の金メダルを獲得した人物です。https://t.co/ytC6ZoI7QA
森喜朗会長が「女性蔑視」と批判されている発言で4日に謝罪したことを、海外メディアは軒並み至急報などで報じました。EUのナタリー・ロワゾー欧州議会議員はツイッターで、森氏に対し、「あなたには(仏語で)2語で十分。お黙りなさい」と反撃しました。https://t.co/1Of9i1WECv
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) February 4, 2021
Jordan Petersonは女の社会進出がfemale totalitarianismを招くことを指摘しているが、あからさまな差別ではない発言が袋叩きにされるような事態が頻発していることは、その指摘の正しさを示している。
女の社会進出の負の影響についてはこの記事(⇩)が鋭い(別記事でも取り上げる予定)。
"We don’t speak of toxic femininity—and I don’t believe we should—but if we were to imagine the worst manifestation of typically female attributes, I think it would look a lot like today’s social justice culture," argues @freyafia.https://t.co/sieRoFjd7p
— Areo (@AreoMagazine) January 26, 2021
この記事も参考になる。Cancel cultureの蔓延は、間違いなく社会のfeminizeと関係がある。
"Don’t apologize. Don’t make clarifications, and don’t try to appease the mob. All of these will only be taken as concessions, and embolden the mob to demand more. The real Achilles’s Heel of the cancel crowd is its short attention span." https://t.co/Drg7A2o5cu
— Quillette (@Quillette) January 29, 2021
マスコミが森発言で大騒ぎするのは、菅首相や小池都知事から注意をそらすスピンコントロールの片棒担ぎではないかと疑われる。
菅首相の長男 総務省幹部を違法接待【決定的瞬間をスクープ撮】 #菅義偉 #スクープ速報 #週刊文春 #文春オンラインhttps://t.co/9dNBpcILqs
— 文春オンライン (@bunshun_online) February 3, 2021
本題からは外れるが、森元首相の苗字を「森」ではなく「森元」と誤解している人がいるようだが、どうしてそうなるのだろうか。
付記①
女を優遇するガバナンスコードの弊害は、1997年の日本銀行法改正(1998年施行)後に、金融政策に関する正確な知見を有するとは言い難い人物が次々と政策委員会に送り込まれるようになったことと似ている(H総裁、I副総裁、その他の大勢の審議委員)。外圧(外人学者のいい加減な日銀批判)を利用していた点も同じである。
付記②
自分が気になる単語に反応して文意全体が読み取れない実例。このような「聞く・読むはできるが理解できない」人は大量に存在する。
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