デンマークの出生動向
デンマークの2023年の合計出生率は1.459で、1981~1987年以来の1.5割れとなった(原住民系は1.556)。
2016年→2023年の低下幅0.29ポイントのうち、30歳未満は0.21ポイント、30歳以上は0.08ポイントと、若い年齢層の低下が大きい。
TFRの1970年代の急低下は主として晩産化によるtempo効果で、1980年代になると30歳以上の上昇によって約1.8まで戻ったが、2010年代からの30歳未満の出生率低下は単なる晩産化ではなく完結出生児数の減少を示唆している可能性が大きくなっている。
一時は収まっていたchildlessの増加傾向が、2010年代から若い年齢層で再燃している。約半数が30歳時点でchildlessで、第一子出生の平均年齢も30歳に達している。
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