財政破綻に「バランスシートも借金残高も直接は関係ない」

部分的には正しいことも言っている。

これ👇はその通りで重要。

財政破綻が起こるかどうかは、政府がそのとき必要な現金を調達できるかどうかにかかっているのであって、バランスシートも借金残高も直接は関係ないのである。

他方、こちら👇には問題がある。

借金の大きさには、2つの大きな影響がある。まず第1に、借金残高が大きいと「こいつ返せるのか、返す気あるのか」という疑念を持たれ、新たに貸してもらえなくなる。

政府は租税という確実で継続的な収入のある永続的存在なので、新たに貸してもらうためには利払いが確実であれば十分であり、借金を完済する必要は無い。税収で賄う必要があるのは利払費で、元本は借り換えを永久的に繰り返していけばよい。従って、財政破綻の危険度は「利払費÷租税収入」で判断できることになる。

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現時点では日本の財政破綻は差し迫った危機ではないが、経済成長が止まったまま高齢者向け社会保障の現物給付増大が続けば、いずれはクラウディングアウトが発生する可能性は十分にある。

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MMTはModern Monetary Theoryの略なのに、なぜ「MM理論」ではなく「MMT理論」とするのだろうか。

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