明石市のやりくりとしわ寄せ

兵庫県明石市の泉市長は、市の財政は健全で、こども予算倍増の「"しわ寄せ"も"犠牲"もない」と主張しているので、それが本当なのかを判断する参考データを示す。

泉市長の就任は2011年5月、明石市の中核市移行は2018年4月。

総務省「市町村別決算概況」「地方財政白書」より作成
総務省「市町村別決算概況」「地方財政白書」より作成
総務省「市町村別決算概況」「地方財政白書」より作成
総務省「市町村別決算概況」「地方財政白書」より作成

泉市長の一連のツイートは、明石市の地方税収の伸び率は全国市町村を上回っているように聞こえるが、実際はやや下回っている。これは、こども予算倍増には税収を増やす効果が無い(あるいは無視できるほど小さい)ことを示唆している。

総務省「市町村別決算概況」「地方財政白書」より作成

これでも、

  • 「まちの好循環」は実現している

  • しわ寄せはどこにもない

と言えるだろうか。

付記

この市長と信者は法治ではなく「俺がルールブックだ」の人治に陥っているように見える。

マスコミが「全会一致」と報道したのは百条委員会(地方税法上の守秘義務調査特別委員会)のことで、誤りではない。

"法律の解釈を誤ったもの"と言うが、「正しい解釈」を具体的に書かないのが泉流。この記事の最初のツイートも参照。

賛成した議員は「良識がない」ことになる。

採決の結果👇(賛成20、反対7、棄権1)

http://www.city.akashi.lg.jp/gikai/torikumi/kekka/documents/sanpi05040601.pdf

泉市長の言い分を鵜呑みにするのではなく、調査報告書と読み比べたうえで判断してもらいたい。


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