大塚家具と日本経済

この件についての感想。

外野からは無能呼ばわりされてきた久美子社長だが、父娘の争いの際には「時代遅れの経営に固執する老害の父親」との対比で好意的に評価する人が多かった。その構図は郵政ガリレオ解散・総選挙と似ていて、老いた守旧派は悪、若い改革派は正義とされていた。

「環境変化に適応するための構造転換が必要」という総論は一致

漸進的改革の主流派と米系コンサル的な急進的改革の革命派が対立

外野を味方につけた革命派が勝利して主流派を追放

改革によってガタガタに

という展開は大塚家具と日本経済に共通するが、久美子社長は退任する一方で、日本経済を「改革」した人々は依然として高支持率を背景に国家権力の中枢に居座って新自由主義的改革を継続中である。

それにしても、破四旧を唱える改革勢力をほぼ無条件で支持する日本人の文化大革命的メンタリティはどこから来るのだろうか。

ここからは推測だが、西洋では反差別に向かっている「広義のリベラル」勢力のエネルギーが、日本では破四旧(ぶっ壊す!)に向かっているのではないかと思われる。

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