「財政破綻」の定義とリスク
積極財政派が財政再建派を揶揄しているが、両者の議論が噛み合わない主因は「財政破綻」の定義とリスクが異なることである。
【経世済民か壊世棄民か⁉️】
— KKベストセラーズ(公式 (@KKBEST_official) May 27, 2020
今、経済は、社会を壊し民を棄てる「壊世棄民(かいせいきみん)」なのか。評論家・中野剛志が、経済学の中心でプロ不在を憂う「まさに目からウロコ」の論考です!https://t.co/JpdLNTYM95#奇跡の経済教室#中野剛志 @bestshoseki@ikkojin_mag
当の小林氏自身も、自身が編著者となった『財政破綻後 危機のシナリオ分析』という本の中で、日本の国債がデフォルトしないことを認めているそうです。
積極財政派の定義:デフォルト
財政再建派の定義:インフレ率または名目金利が高騰して制御できなくなる(『財政破綻後』より)
金利に織り込まれる主なリスクは信用リスクとインフレリスクだが、積極財政派は「信用リスクはない→財政破綻はない」と言っているのに対し、財政再建派は「信用リスクはないがインフレリスクはある→財政破綻はあり得る」と言っているわけである。ハイパーインフレーションはインフレが制御能な状態なので、財政再建派に分がある。
なん百回言えばわかるのですかね?財政破綻は無いと私も思いますよ。2013年から、異次元緩和という財政破綻先送り政策をし始めたのですから。しかしその代わりハイパーインフレになりますよ、と言っています。どちらにしても国民生活は地獄です。 https://t.co/WdEQEFruWn
— 藤巻健史 (@fujimaki_takesi) May 25, 2020
積極財政派も財政赤字を拡大し続ければインフレリスクが高まることは認めているので、両者の認識が根本的に異なっているわけではない。用語の使い方ですれ違うのではなく、インフレ率が暴騰するシナリオについて議論を深めてもらいたい。
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