ドル換算GDPによる将来予測

先日の記事に「経済成長率の国際比較に名目GDPやドル換算GDPを用いている論者はすべて似非と判断してよい」と書いたところ、早速その実例が現れた。

グラフの緑色の縦線が2005年と2015年だが、この間に実質GDPは+5.1%、ドル換算GDPは-8.1%なので、この成長率が20年続くと実質は+10%、ドル換算は-15%と全く異なってくる。

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ドル換算GDPは為替レート変動の影響が大きいため、将来予測に「ある期間の成長率を単純に延長」することは適切ではない。

これでは素人は釣れるかもしれないが、ある程度以上の経済の知識がある人には呆れられて見放されるだけである。藤井は反緊縮・積極財政派のオピニオンリーダーのようだが、実はその評判を下げるために言論活動しているのではないかと勘繰ってしまう。

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