民主党政権と自殺
理系の学者はデータの確認を怠らないはずだが、この人はそうではないらしい。
デフレ・円高放置でたくさんの人々の命を奪ったんだよ、民主党政権は https://t.co/yYBB3KBFuL
— あ〜る菊池誠 (@kikumaco) June 30, 2021
これは民主党政権期(2009年9月~2012年12月)にデフレ・円高放置のために自殺者が増えたという意味だと思われるが、事実はその逆で、1998年から高止まりしていたものが減少を始めている(特に男)。
為替レートも名目の対ドルでは戦後最高値をつけたが、実質実効ではほぼ適正水準だった。前後の期間が著しい過小評価(円が割安→安いニッポン)なので、それと比較すると「超円高」に見えるだけである。
政府が国債を出さないことを検討し始めたので、円高が始まりました。このままだとリーマンショックの再現です。リーマンショックにおいて日本は財政政策を誤り、その影響は元凶のアメリカより長引きました。 https://t.co/o49orX9NS5 pic.twitter.com/fai0koFW31
— 井上純一(希有馬) (@KEUMAYA) December 17, 2020
民主党政権の経済運営がよかったとはとても言えないが、経済のパフォーマンスはリフレ派が言うほど最悪ではなかったと評価できる。
なお、1998年上期からの自殺者の急増の主因は、97年11月に発生した金融危機であって4月の消費税率引き上げではない。2014年4月の引き上げでは何も生じなかった。
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