「科学分野の性差別」と暴走wokeイデオロギー

「男女平等に関しては、一部の欧米の富裕国は貧困国に大きく後れを取っている」という分析からも、ユネスコが非科学的左翼イデオロギーに支配されていることがわかる。'Out-of-control woke leftism'で洗脳されると、「男女平等」な貧困社会の方が良く見えてくる(→インテリ左翼が労働者の味方から敵に回った理由)。

技術革新の最中にある分野の大半で技能が不足しているにもかかわらず、女性は工学系の学位取得者の28%、コンピュータサイエンスと情報科学では40%にとどまっている。

"UNESCO research shows women career scientists still face gender bias"から一部を抜粋。

The share of women among engineering graduates is lower than the global average for many members of the Organization for Economic Co-operation and Development (OECD). This is the case, for instance, in Australia (23.2%), Canada (19.7%), Chile (17.7%), France (26.1%), Japan (14.0%), the Republic of Korea (20.1%), Switzerland (16.1%), and the USA (20.4%).

2018年にイタリア人の物理学者(男)が、物理の分野での女の少なさは差別のためではなく、むしろ男が差別されていると述べたことで、CERNを追放される事件があった。

He said male scientists were being discriminated against because of ideology rather than merit.
He told his audience of young, predominantly female physicists that his results "proved" that "physics is not sexist against women. However the truth does not matter, because it is part of a political battle coming from outside".

下はBBCの記事にリンクがあるその学者の説明資料の一部だが、

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これ(⇧)に補足。

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世界で最も男女平等の国の一つとされるフィンランドの分野別大学入学者の偏りも「女が好まない/避けるから」で説明がつく。この偏りが「深刻な性差別」に見えるようでは、イデオロギーのために客観的思考ができなくなっていると言わざるを得ない。

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コンピュータサイエンスと情報科学で女が少ないのは、保育・幼児教育では女が多いことと表裏一体である。後者に先天的な男女差を認めるのであれば、前者に認めない理由はない。

「一部の欧米の富裕国は貧困国に大きく後れを取っている」のは、豊かになると進路を将来の収入よりも選好で選ぶ傾向が強まるため、生まれつきの男女の違いが拡大することによる。階層による教育格差が小さいことも、生まれつきの能力と選好の差の寄与度を大きくする。詳しくは過去記事を参照のこと。

フランスのマクロン大統領はアメリカから(逆)輸入された左派イデオロギーがフランス社会の脅威になっていると述べたが、

ユネスコがそのイデオロギーに毒されて暴走していることは、これらのツイートからも見て取れる。「真理」に目覚めたと思い込んだ人によくある言動である。

森おろしの背景に、国際リベラル集団の'out-of-control woke leftism and cancel culture'があったことも見逃してはならない。

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