『Voice』5月号にポール・クルーグマンへの巻頭インタビュー「世界インフレは本当に去ったのか」が掲載されていたが、変な箇所がある。クルーグマンがこの通り発言したのか、翻訳・編集の問題なのかは不明。
市中銀行が日銀から受け取る現金(実際は当座預金=電子化された現金)は又貸しするものではないので、世の中(市中)には出回らない。中央銀行は原則として市中には直接的に現金を供給しない。
マネタリーベースは10倍以上になっていないし、名目GDPは2倍にもなっていない。どこからこの数字が出てきたのか不明。
デフレは30年以上も続いていない。実際はその半分である。
これ👇はその通りだが、企業が「本来であれば」の行動をしなかったのは、個々の企業にとってはしないことが経済合理的だったからである。事実、企業の利益率は著しく高まっている。
日本経済の問題は企業行動にあるということである。
付録
「断じて代理戦争ではない」と叫ぶ日本の国際政治学者はクルーグマンを批判しないと。