日本が韓国よりも貧しくなった理由

原田泰のこの記事を基にしたのが

こちらの記事。

さりげなく書いている重要な点がこちら(強調は引用者)。

先日は購買力平価為替レート基準での日本の平均賃金が韓国より低く、将来は就職のために他のアジア諸国に出ていく人々が増えるという記事が大きな反響を呼んだ。こうした変化は、長期不況だけでなく2000年代以後の生産性上昇に比べ賃金上昇が遅れたという現実を反映している。

OECDの統計で確認すると、1999年代末から生産性と賃金の乖離が始まっている。

画像2

国際比較すると日本の特異性が鮮明になる。賃金の伸び率が生産性の伸び率を下回って(→単位労働コストが低下して)いるのは日本だけである。

画像1

画像4

日本が貧しくなったのは生産性が上がらないからではなく、賃金が上がらないからである。

「低インフレ~デフレがこんな続いてる国は世界のどこにもない」のは単位労働コストが低下した国が日本だけだからで、日本を「世にも変わった国」にしているのは、自分たちを貧しくする「改革」を20年以上も支持し続けている国民である。

私が、若い人に1つだけ言いたいのは、「みなさんには貧しくなる自由がある」ということだ。「何もしたくないなら、何もしなくて大いに結構。その代わりに貧しくなるので、貧しさをエンジョイしたらいい。ただ1つだけ、そのときに頑張って成功した人の足を引っ張るな」と。

企業が賃上げしなくなった背景は以下の記事を参照。

「改革」を止められないのは、2005年の郵政選挙で国民が「抵抗勢力」を一掃したから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?