明石前市長の財政運営は「ぐう有能」だったか
明石の虚言王(あるいは明石のチャベス)こと泉房穂前市長の信者が「ぐう有能」と言っているが、果たしてこれが快挙なのかどうかを数字で確認する。
隠れ借金とは土地開発公社の債務のことで、2013年度に市債(臨時財政対策債を除く)残高が増えているのはそれを引き受けるために第三セクター等改革推進債を発行したことによるもの。基金が2018年度に増えているのはJT跡地売り払いの代金を積み立てたため。
同期間の市町村合計の推移。
これらの数字についてだが、
地方債(臨時財政対策債を除く)の減少と積立基金の増加は全国的な傾向で、明石市は特筆に値しない
土地開発公社の借金(→第三セクター等改革推進債)100億円を払い切ったと自画自賛してるが、市債の減少ペースは泉市政前の方が速かった
積立基金50億円増加のうち40億円弱は土地売り払いによるもの(土地を売って現金に換えたことを「貯金を増やした」とは言わない)
などを考慮すると、泉房穂の財政運営が「ぐう有能」というのは根拠を欠いた著しい過大評価と言わざるを得ない。
そもそも、「財政も、完全に黒字化しました」が事実ではない。
市債残高は少ない方がよいという社会通念があるようだが、そうとは言えない。市債を発行する主な目的の一つは社会資本整備なので、市債残高が少ないことは社会資本の不足を意味する可能性があるためである。
実際、明石市では市役所庁舎、クリーンセンター(ごみ処理施設)、公設地方卸売市場、水道、下水道、市民病院、小中学校などの老朽化や整備不足が進んでいるが、これらへの対処を泉前市長が先送りしたことが市債残高の減少に貢献している。現在の明石市の社会資本は市民生活に悪影響が出るほどボロボロではないが、泉流の市政運営を続ければボロボロになるのは時間の問題である。
社会資本整備には関心が無いから後回し(先送り)にしたまま退任した。旧市立図書館跡地を県に返還しなかったのも同じ理由だが、結局、全く反省しなかったわけである。
付録
人口増→税収増も嘘。人口増に税収増が付いて行っていない。
👇は正論。
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