MMTの闘い
現代貨幣理論(MMT)の教祖(提唱者)の真の目標は、国民経済を第二次世界大戦時のアメリカの戦時経済体制のようにすることである。
アメリカは戦時経済体制として賃金・価格を統制し、Fedは財務省の多額の資金調達を金利を低く抑えることで協力した(日本銀行のYCCの前例)。兵役と軍需品生産の拡大によって完全雇用も実現した。
第二次世界大戦時のアメリカ経済は途轍もない生産と成果を達成できたのだから、その経済体制を復活させて潜在供給力を(枢軸国の代わりに)貧困、搾取、失業、疎外、環境破壊等との闘いに振り向ければ理想の社会が実現できるはず、というのがMMTの主張である。
日本では中野剛志の『富国と強兵』から広まったためにその本質が誤解されているが、要するに新左翼のマニフェストである。
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