リベラルは戦争好き

日本の左派とアメリカのリベラルの決定的な違いが戦争に対するスタンスである。

戦前・戦中の極端に右に振れた針は、戦後になると今度は左に大きく振れて、唯物史観が台頭してきます。私が大学生だった昭和50年代には、「知識人たるもの政治的には左派であるべきだ」という意識すらありました。当然、戦争なんていうのはもってのほかだというわけです。

本郷和人『「合戦」の日本史』p.36-37

現代の西洋の知識人も「政治的にはリベラルであるべき」という意識だが、「戦争なんていうのはもってのほか」とは考えておらず、むしろ、世界中に人類普遍の正しい思想・政治体制(リベラルデモクラシー)を広めるためには実力行使も必要だという十字軍的な信念が一般的である。

第二次世界大戦の敗戦国か戦勝国かで戦争に対するスタンスが180度違うのは当たり前といえば当たり前といえる。

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