賃金停滞は国民の総意
日本特有の理由とは、政策立案者や政治を大きく左右する空気ではないかと思われる。
【日本人の賃金が停滞し続ける「日本特有」の理由】 国の賃金を決定的に左右するのは何なのか#東洋経済オンラインhttps://t.co/cyu5cY93bf
— 東洋経済オンライン (@Toyokeizai) December 12, 2021
テクノロジーだけでなく、政治的な影響もある。すなわち、国ごとの賃金の運命は、その国の政策立案者や政治に大きく左右されるのだ。
1961年の時点で、GDPに占める労働分配率の長期的な安定性は単なる奇妙な偶然ではなく、マクロ経済の健全性の前提条件であることを経済学の正統派に確信させたのは日本の経済学者である宇沢弘文氏だった。今こそ日本の政治家はこのことに耳を傾けるべき時である。
雇用者報酬+法人企業所得(分配前)に占める雇用者報酬の割合は80%台から70%台に縮小している。このことは、賃上げが「マクロ経済の健全性の前提条件」の回復に有効なことを示唆している。
それにもかかわらず、岸田首相が訴える賃上げ促進には「株価が下がる」「中小企業が潰れる」「社会主義的」などと否定的な反応が多い。その一方で、議員歳費削減や、この件👇のような「受け取らせない」ことには熱狂的な賛成意見が付く。
自民党だけではありませんでした。立憲民主衆院議員の2政党支部がコロナ助成金受け取っていたことが明らかになりました。#新型コロナ #立憲民主党 #コロナ助成金
— 東京新聞編集局 (@tokyonewsroom) December 14, 2021
https://t.co/AeLZEiFNke
訳の分からない意見ですが、「政党支部」が国民に奉仕する目的だとしても、その中で働く人は他の一般の組織で働く人と同じ労働者であり、同じ様に、所属団体を通じて政府から補助を受ける権利があります。ご自身も議員経験がある弁護士なのに、何を言っているのかと思います。https://t.co/xudtcvJQdG
— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) December 15, 2021
記事になっています。光栄です。https://t.co/Cw8rVGiLpL
— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) December 15, 2021
日本人は事業家やスポーツ選手、芸能人など「本人が実力で直接稼いでいる」ように見える人々の高所得は称賛するが、安定雇用に就いていたり、給与・報酬の原資が税金の人々(公務員や議員)への支払増には敵意を露にする。そのような人々は「実力や働きに比べてもらい過ぎ」なので、減給が正義になるわけである。
低成長が定着した1990年代以降、国民の関心は所得増から支出減に移り、政治も「公共事業中止」「公務員人件費削減」「議員定数削減」「仕訳け」「身を切る改革」などとそれに迎合するようになった。このような賃下げ・経済縮小を志向する空気・国民の総意の強さこそが、賃金が停滞し続ける日本特有の理由の(重要な)一つになっていると思われる。
「両立支援等助成金」2万9,520円
— 岡本あき子(衆議院議員/宮城1区) (@a_okamotooffice) December 14, 2021
を受給していました。
政治団体が公の助成金を受け取ること自体がいかがかということを省みて、返金することにしました。
お騒がせをすることになり大変申し訳ございません。
雇用調整助成金は売上5%減少という条件が政治団体に適用することは明らかに不適切なのに対し、
— 岡本あき子(衆議院議員/宮城1区) (@a_okamotooffice) December 14, 2021
両立支援等助成金は、有給で休暇を取得させた場合の助成制度です。しかし政治団体が公の助成金を受給すること自体は誤解を招くものと判断しました。
私設秘書に
— 岡本あき子(衆議院議員/宮城1区) (@a_okamotooffice) December 14, 2021
お子さんがいて、
コロナで学校休業になったため、
テレワークさせていましたが、
どうしても在宅だと仕事にならないので、休ませてほしい
と
特別有給休暇を4日間取得したことへの助成。
年休だと本人の年休日数を減らすし、
— 岡本あき子(衆議院議員/宮城1区) (@a_okamotooffice) December 14, 2021
無給はおかしいし、
事務所持ち出しも、他のスタッフが仕事していることのバランスを考え、
本人が気兼ねなく休めるという制度として受給を決めたものです。
しかし政治団体が公の助成金を受給することへ対する一定のご批判もあることを改めて自覚して、反省とともに返還するものです。申し訳ございません。
— 岡本あき子(衆議院議員/宮城1区) (@a_okamotooffice) December 14, 2021
一方、全ての働く子育て中のママ・パパに遠慮を強いたり、気兼ねを起こしたりすることがないよう心から願っております。
非がないにもかかわらず謝罪するから「空気」がますます暴走する。
And if you do apologize to a mob, then a different mob will just come after you anyway. That's not an improvement. https://t.co/8PM5LMnV67
— Dr Jordan B Peterson (@jordanbpeterson) August 3, 2018
Don't apologize unless you have done something wrong https://t.co/cnKaDkJOUr
— Dr Jordan B Peterson (@jordanbpeterson) October 5, 2018
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