草食男子を叩くフェミの(非)論理

この記事の内容に同意した上で、二点についてコメントする。

一つ目は「女性にとって不利な社会構造」だが、そもそも現在の日本(を含む先進国)にはそのようなものは存在しない。ジェンダー論者やフェミニストは、存在しない性差別をでっち上げて男に罪の意識を持たせ、女への譲歩と従属を迫っている。彼らの目的は男を跪かせることなので、女に関わらない草食男子にも「難癖をつけてさらに要求してくる」。

いまジェンダー論者やフェミニストが草食男子に要求しているのは、女性にとって不利な社会構造を解消するための、女性に心地よい形にアップデートされた「新たな男らしさ」――いわば「男らしさ2.0」を身につけろというものだ。

(医学部入試の点数操作は女医が男医に比べて働かないためなので、合理的理由がある。女医は患者よりも自分を優先する傾向が強いので、女を「差別」しなければ医療崩壊は避けられない。)

日本→男、韓国→フェミニストに置き換えれば理解しやすい。

古田博司氏は「韓国に対しては『助けない、教えない、関わらない』を『非韓三原則』にして日本への甘えを断ち切ることが肝要」と説く。
助けてもロクなことがないから。教えても感謝せず、むしろ「ちゃんと教えない」などと難癖をつけてさらに要求してくる。
平気でウソをつく、誰もが卑劣なので「卑劣」の意味がわからない。それが悪徳とは思いもよらないのだと断じます。

(この類似性が、韓国におけるフェミニズムの興隆や、日本のフェミニストが親韓になってきた理由。)

二つ目は「性別役割分業」だが、その起源は、ヒトの女は他の哺乳類のように単独では子育てできないので、子の父親が用心棒兼食料調達係として長期間協力するように進化したことにある(→核家族と家父長制)。性別役割分業には生物学的根拠があるので、分業を否定することは次世代再生産の否定になってしまう。現代フェミニズムのオピニオンリーダーの多くが子供を産まない=性別役割分業を必要としない女だったことの意味は重要である。

むろん、草食男子の中にも性別役割分業に肯定的な男性はいるかもしれない。しかしだからといって、より女性に対して抑圧的な「肉食男子」や、社会の意思決定に関わる高齢男性の女性差別意識をさしおいて、草食男子の内面を優先的に批判することが、差別の解消により大きく貢献するとは思えない。

フェミニストは男と女の関係を、奴隷制における白人と黒人の関係のように描くが、「黒人奴隷のために必死に働いて生活費を稼ぐ白人奴隷主」や「奴隷よりも危険な仕事に従事するために労災死する奴隷主」が多くいたはずがない。

エマ・ワトソンたちの甘言に騙されて「真のフェミニズムは高邁な思想」と思い込んでいる人も少なくないようだが、現代フェミニズムは公民権運動やアパルトヘイト反対運動のような大義がある思想ではなく、『動物農場』の🐷に相当するエリート女の利権獲得運動に過ぎないことの認識が必要である。ネットで暴れるフェミは🐷の走狗の🐕で、🐷🐕🐏の三位一体が真のフェミニズム。

フェミニズムが狂気の思想であることは、このような主張(⇩)からも分かることである。フェミニズムの行き着く先は社会の解体(脱構築)・破壊である。

宮台 だから、上野さんにお聞きしたいのは、ぼくの「性的弱者論」を批判されてますけれど、実際に現在のような教育システムで育ってくるコミュニケーション・スキルの乏しい男の子たちはどうやって性的欲求を満たし、性的コミュニケーションを確保すればいいんでしょうか。彼らには上野さんがおっしゃるような、学習の余地がほとんどないと思うんです。
上野 自然史的・人類史的に言えば、マスターベーションしながら死んでいただければいいと思います。冷たいでしょうか。そのための産業もちゃんとありますし。だから、できるだけ、他人に迷惑かけない仕方で、性欲を充足していただいたらいい。
ギャルゲーでヌキながら、性犯罪を犯さずに、平和に滅びていってくれればいい。そうすれば、ノイズ嫌いでめんどうくさがりやの男を、再生産しないですみますから。
彼らが間違って子どもをつくったらたいへんです。子どもって、コントロールできないノイズだから。ノイズ嫌いの親のもとに生まれてきた子どもにとっては受難ですよ。そう考えてみると、少子化はぜんぜんOKだと思います。
人種問題にしろ老人問題にしろ、ほとんどあらゆる差別反対運動は、カテゴリーを解体して個人に還元せよという要求をもっているように見える。
個人主義という思想は、カテゴリーを解体しつくしそうとする。女の運動もまたそれに手を貸している。大人と子供、男と女、老人と若者というカテゴリーがすべて解体し、平等な個人がむき出された時に、一体どんな理想社会が実現するのか、私自身もそれに手を貸しながら、ふとアンビヴァレントな思いを避けることができない。

共産主義と同じで、フェミニズムによって実現するのはユートピアではなくディストピアである。

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