「理数系も女が強い」の嘘

Quoraのトップライターの経済学者が「男は女よりも劣っている」と回答していた。

以下に書くことは男性には少々耳が痛い内容を含んでいます。
「男性の方が理数に強い傾向にある」のではありません。「女性の方が人文社会系にも理数にも強いが、女性は比較優位のある人文社会系に進む傾向があるので、理数は男性が多くなって、男性が理数に強いように見える」のです
女子は読解力が男子より優れていて、さらに理数系科目全般でも男子より優れています。いわゆる理系に男性が多いのは、女性が理系が苦手なのではなく、女性は文理のどちらでも優秀になれるのに、男子にはそういったオールマイティーは珍しいためです。

OECD生徒の学習到達度調査(PISA)に基づいてこのように(⇧)説明しているが、これは明らかに事実に反する。

PISA2018の数学の平均点は37か国中31か国で男>女、OECD平均も男>女である。

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さらに注目すべきは、男女の分布の違いである。男は女に比べて分布が広がっているので、高得点になるほど相対的に多くなる。

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平均点が女>男の国でも、高得点層では男>女になっている。

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この傾向は、アメリカのSATでも確認できる。

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Average SAT score differences between all males and females on the new SAT fell to 20 points, which is better than the 24 points of the previous SAT, but this gender gap increases to 40 points when comparing male and female students with the highest scores. According to Sawyer, 45 percent more men than women are in the top score range of 1400-1600.
We see a much higher gender gap at these higher levels of performance than we see even at the, say, SAT 800 level. At the highest levels of performance, we observe in our data the gender gap is about 10-to-1.

理数も女が強いのではなく、理数に強い人は男が多いのである。数学、物理学、情報工学などSTEM分野(医療・生物系を除く)のトップ級研究者や、囲碁や将棋のプロ棋士が男だらけであることもその証拠で、生得的な性差に起因していることもほぼ明らかである。

比較優位の理論にもとづくと、女性は「人文科学系や社会科学系の科目は優で、自然科学系の科目は 良だから、長所をもっと伸ばして人文社会系の技能を活かすことにしよう」と考えます。一方、男子は「自然科学系の科目は良で人文社会系の科目は可だから、長所をもっと伸ばして自然科学系の分野に行こう」と考えます。

男は「自然科学系の科目はで人文社会系の科目は可だから、長所をもっと伸ばして自然科学系の分野に行こう」と考えるのである。

この経済学者が比較優位という概念を持ち出して事実に反することを強弁しているのは、リベラルの教義では「男は女より劣っていなければならない」とされているからである。

For instance, there is the one that simultaneously insists that women are in very meaningful way exactly the same as men, possessing the same traits and competencies and able to challenge them on the same turf at any time. Yet simultaneously, magically, they are better than men. Or better in specific ways, All this seems perfectly capable of being held in the same head - contradictory though is all is. So that the current accepted way of regarding women is: the same as men, but different where it's useful or flattering.

ところが、客観的なデータからは男>女という結論しか導けない。そのため、「実力は女>男だが、女は人文社会系に進むために理数系に男が多くなる」という騙しのロジックが必要になるのである。

男女差に関することでは、学者の言うことも信用できない時代になっている。


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