出生数急減と女の下方婚

今年1月の現代ビジネスの記事が、なぜか今頃になってYahoo!に転載されていた。

これについては以前に記事にしているが、この機会に補足する。

女が下方婚しないのは、他の多くの哺乳類のように単独で子育てできるのであれば、優秀な雄(男)から精子をもらえばよいからである。わざわざ自分より劣る男を求める雌(女)はいない。

Women want, deeply, want men who are competent and powerful. [3:19~]

ヒトの社会では所得や学歴が有能さのシグナルになるので、これらが女≦男になる結婚が一般的だが、男の所得や学歴が自分未満でも、他に「有能さ」を示す要素があれば、総合評価では下方婚していないことになる。

高学歴の女性が、学歴の高くない男性を結婚相手として選ばないのは、そもそもそのような男性に魅力を感じないからである。「話が合わない」「物足りない」という言い方で、恋愛や結婚相手の対象から外してしまう。たまたま、妻が夫より高学歴という組み合わせのカップルがいても、その男性には、学歴に代えられない仕事上の能力があるというケースがほとんどである。

女医が「アウトレット系男性」と所得面では下方婚するのも、これらの仕事には非凡な能力が必要で(competent, powerful, useful)、社会的にも評価されるので、その点では女が男を「尊敬できる」からである。それに加えて、このような男には「雄」としての魅力が人並み以上あることが多い(→雪女)。

近頃、フリーカメラマン・ピアニスト・地方議員・起業家など、「アウトレット系男性」と結婚する女医が増えています。こういう夫婦では主に女医が家計を担うので、よく働きますが、もっとよく働くのはシングルマザー女医。つまり医師夫を持つ女医より、非医師の夫を持つ女医や夫なし女医のほうが医師としての伸びしろがあるのかもしれません。
エリート女の泣きどころは、エリート男しか愛せないってこと(笑)。男性評論家はよく、エリート女は家事労働してくれるハウスハスバンドを選べなんて簡単に言うけど、現実的じゃない。
――まさに、そうだと思います。女性は、尊敬できる男性じゃないと、なかなか、結婚する気になれません。

ニュージーランドのアーダーン首相の結婚相手も実績がある「アウトレット系男性」であり、妻が夫を格下と認識していないことはほぼ確実である。

ハイスペック女が下方婚したとしても、相手の男も所得や学歴以外の何らかの要素ではハイスペックであり、KKOの可能性は限りなくゼロに近いということである。

出生数が急減

今年の出生数が90万人を下回ることはほぼ確実で、2015年からの4年間で1割以上の減少になる。

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日本以上に深刻なのが韓国で、4年間で約3割の減少である。

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韓国の超少子化の原因は、表裏一体の関係にあるネオリベラリズムとフェミニズムが猛威を振るっていることにある。

人間の基本的な本能に生存と再生産があるが、生存できない状態では再生産も考えられない。韓国では子を産み育てる年齢層の生存が脅かされている」

日本の少子化の根本原因も同じだが、韓国のように激烈ではなく、じわじわと進んでいる。

ネオリベ改革がジェンダー平等政策を推進した理由はなんでしょうか?
答はかんたんです。女に働いてもらいたいから。
「男女共同参画社会は、新自由主義的なベクトルとフェミニズムとの妥協の産物だ」というのは、100パーセント正しいと思います。
少子化はぜんぜんOKだと思います。

ヒトは出産・子育てが他の哺乳類よりも大変なため、男(父親)が妻子の分まで働く男女分業システムに進化した。ところが、この「女の子育てを男がサポートするシステム」をフェミニストが女を抑圧する家父長制だとして、ネオリベラルと結託して賃下げ・非正規雇用化を進めさせたために、家族を形成できない、形成しても経済基盤が脆弱なために子沢山になれない人々が増えたのである。

世帯を養える賃金を男1人に払う家族給に支えられた 「男性稼ぎ主モデル」こそ、女性差別の根源なのですよ。
正規雇用者の給料を下げて、夫に600万円払っているのなら、夫に300万円、妻に300万円払うようにすれば、納税者も増えます。

若い女に「男を破滅させるほど狂わせる力」が備わっているのは、子育てをサポートする男をつかまえるためだが、フェミニストには次世代再生産よりも、劣等な男を根絶やしにする方が重要である。フェミニストの戦術の①女に結婚・出産よりも賃労働を奨励、②男から女へのアプローチをハラスメント認定する(男の性欲を拒否→男からのサポートが得られなくなる)、によって、その目標は達成されつつある。

そもそも女子力とは、20~30代の妊娠・出産・子育て期の女性を、周囲が自然と助けたくなるように天が授けたパワーではないだろうか。妊娠適齢期の女性は外見も魅力的なので、集団の中で自然と庇護されて、安心して次世代の生産作業に取り組むことができる。そんな仕掛けを、創造主は考えたのではないだろうか。
Among other types of power that women wield almost exclusively, the most obvious is this. That women - not all women, but many women - have an ability that men do not. This is the ability to drive members of the opposite sex mad. To derange them. Not just to destroy them but to make them destroy themselves. It is a type of power which allows a young woman in her late teens or twenties to take a man with everything in the world, at the height of his achievements, torment him, make him behave like a fool and wreck his life utterly for just a few moments of almost nothing.

「貧しさをエンジョイ」を強要するフェミニズム

フェミニズムが「生産性で人を測る」思想で、ネオリベラリズムの一種であることは、この二人が同じことを言っていることが示している。二人とも「合理的精神」の持ち主なのだろう。

日本でも男性の平均所得は減少していますから、結婚相手に「キミは働かなくていいよ」なんて言わなくなるはずです。つまり、稼げない女は、結婚相手としても選ばれなくなる可能性が高い。
賃金が上がらないといっても、外食せずに家で鍋をつついて、100円レンタルのDVDを見て、ユニクロを着ていれば、十分に生きて行けるし、幸せでしょう?
私が、若い人に1つだけ言いたいのは、「みなさんには貧しくなる自由がある」ということだ。「何もしたくないなら、何もしなくて大いに結構。その代わりに貧しくなるので、貧しさをエンジョイしたらいい。ただ1つだけ、そのときに頑張って成功した人の足を引っ張るな」と。
自己の利益を最大化することで、かりに他者が不幸になったとしてもそれに何の道徳的責任を感じたりしない「合理的精神」こそが、自由競争の勝者に求められる資質であると言っても過言ではないだろう。

結婚した女の産む数も減っている

出生率低下は未婚率上昇によるもので、結婚した夫婦の出生率は低下していないという説はフェイクニュースである。

フェミニズムは「死の文化」

男女平等先進国のフィンランドでは2010年→2017年にかけて原住民の出生数が22%減少して大飢饉の1868年を下回ったと見られる。フェミニズム汚染が主因である。

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フェミニズムは死の文化です。フェミニズムのせいで女性は子どもをつくらなくなったわけですから。
子どもが生まれなければ、行き着くところは死しかありません。フェミニズムとは何か。女が男と同じように行動したがることです。ラディカルなフェミニズムが定着したあらゆる国で、女性たちが子どもを作らなくなったのは偶然ではありません。シモーヌ・ド・ボーヴォワールがまさしくそうです。

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