銀行に預けた金の使われ方

銀行は預かった金に利息を払うのだから、その金を何らかの形で有効利用しなければ赤字の垂れ流しになってしまう。銀行への預金は「銀行の貸金庫に現金を預ける」とは意味が違う。自称貨幣論研究者は銀行システムの仕組みを理解していない。

証券会社の預り金は単に預かっているだけで分配金等は付かないが、MRFの口座に入金されると、安全性の高い公社債やCP等で運用される。証券会社は客に無断で運用しているわけではない。

銀行(正確には預金取扱機関)が預金を集めるのは、又貸しするためではなく、預金の引き出しや他行への送金による現金(中央銀行への預け金を含む)の流出に充てるためである。預金の調達コストは短期金融市場で他行から借りたり、中央銀行から借りるよりも低かったので、銀行はせっせと預金集めをしていたわけである。

他行への送金は又貸しとは似て非なるものなので取り違えないように。

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