明石の虚言王「12年前の明石市はボロボロだった」

自分が前任者と違って超有能だと印象付けたい人物がよく使う手に「V字回復の演出」がある。産業界では「カリスマCEOから落ち武者になった男」ことカルロス・ホスンが有名だが、明石の虚言王こと泉房穂前市長も「ボロボロだった明石市を自分がV字回復させた」との趣旨の発言を繰り返している。

私が市長になった12年前、明石市人口30万ですから盛岡市に似たようなもんです。当時の明石市ボロボロでした。口悪いけど。ほんまボロボロやったんです。12年前の明石市といえば既に人口減少が始まっていました。両隣の神戸市も反対側の隣の加古川市も人口が増えているのに明石が先に人口減少が始まっていた。

正常な認知能力がある人には、2010年頃の明石市が神戸市や加古川市に比べてボロボロだったようには見えないだろう。

兵庫県|各年10月1日
兵庫県|各年10月1日

明石市は西から二見、魚住、大久保、本庁の4地区に分かれるが、人口減少が目立っていたのは1998年4月の明石海峡大橋開通の影響が大きかった本庁地区だけである。

明石市|各年4月1日

この衰退を反転させるために、明石市では泉市長が就任する1年前の2010年3月に中心市街地活性化基本計画を策定し、明石駅周辺の再開発などを進めてきた。👇は市街地再開発事業について兵庫県県土整備部が作成した事後評価調書だが、再開発が本庁地区の人口回復に寄与していたことが分かる。

https://web.pref.hyogo.lg.jp/ks04/documents/h30j-02-akashiekimaeminami.pdf

本事業の効果が現れる平成27年から29年(10月)では、大明石町1丁目で約350人増加し、中心市街地区域でも約670人増加した。

つまり、自分が市長に就任した頃の明石市がボロボロだったということも、自分の施策によって明石市が人口増に転じたというのも虚言だったということである。泉房穂は最初の選挙では再開発事業に反対のスタンスであり、当選後にやったことといえば再開発ビル「パピオスあかし」の中身の見直しくらいだったことも忘れてはならない。

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