トレンド転換に対応するのは難しい
ファンダメンタルズが逆方向に動き出したのなら、それまでとはやり方を変える必要がある、というのは当たり前のはずなのだが、現実には難しく、大抵はそれまでの状況におけるやり方を更に強化する方向に走ってしまい、結果的には大失敗することになる。
日本の生産年齢人口は1995年にはピークアウトしていたので、本来ならICTをフル活用した省力化によって経済構造を作り替えるべきだったのだが、そうではなく、賃金抑制・人海戦術(女と老人の動員)の路線に進んでしまった。
ピーター・タスカが1997年に『不機嫌な時代』で描いた「デジタル元禄」のシナリオが実現してほしかった。